凛々子と少年 -ある春の日の出来事-(2020/04/19)-1
「お母さん、大変、大変!」
若菜が大声を出しながら、凛々子の部屋のドアを開けた。
若菜は先日中学1年生になったばかり。
今日は幼なじみの浩平と、自宅リビングで委員会の課題に取り組んでいた。
若菜の母親である凛々子は、自室でお気に入りの音楽を聴いているところだった。
「若菜。
ノックもしないでどうしたの?」
「あ、お母さん、ごめんなさい。
あのね、
浩平くんが・・・、
お、・・・おちん・・・・・。」
若菜の頬がぽっと赤くなった。
「若菜、落ち着いて。
どうしたの?」
「う、うん。
あのね、
浩平くんが、お、おちん・・・、
・・・・・アソコを挟んじゃったの!」
* * *