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楽園教室
【学園物 官能小説】

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恐怖の保護者会 二次会本番-5

「そうだわ。松岡先生。二人きりになっても先生って呼ぶのはおかしいでしょ?
 修二さん、でいいかしら?」
「あ、そ、そうですね。」
「ほら、そうですね、もおかしいでしょ?わたしは修二さんの先輩じゃないんだから。」
「あ、じゃあ、美咲さん、でいいのかな?」
「そう。美咲って省略しようがないのよね。美っちゃんとか咲ちゃんとか中途半端で。
 美咲ちゃん、かしら。」
「オレも、修ちゃんとは呼ばれないなあ。」
「修二さん。」
「美咲ちゃん。」

オレと美咲は互いに照れ笑いした。
「さあ、11時まではわたしたち二人だけで楽しむ時間。
 ただ、修二さんも、さっきあゆみさんと麻沙美さんにも誘われていたみたいだから、
 無理しなくてもいいんですよ。体力温存のために、眠っても構いません。」
美咲はオレの顔を見てきっぱりと言った。
11時からはおもてなしする側もされる側もなく、
自由に相手を選べると言っていたあゆみの言葉が蘇る。

あゆみのことをフライングと言った麻沙美は、あゆみと一緒でも大歓迎だと言っていた。
あゆみと麻沙美を相手に3P?
自由に相手を選べる?もう一度美沙希を選ぶことも可能なのか?
体力温存のために眠ることを勧めるほど激しい酒池肉林の世界が、
11時以降、朝まで繰り広げられるということなのだろうか。

それよりもオレとの時間を眠った方がいいと言う美咲。
オレとの二人の時間をどう過ごしたいと思っているのだろう。

オレは美咲に探りを入れた。
「美咲先生も、どなたかと約束されているのでは?」
「ほら、修二さんったら。先生なんて言わない約束ですよ。
 わたしは誰とも約束していないし。
 もし修二さんが迷惑でなかったらずっと一緒がいいな。」
美咲はオレの腕を取り、自分の腰に回した。
どちらからともなく顔を寄せ合い、オレたちは初めてのキスを交わした。

「でも、美咲先……美咲ちゃんは、橋本3兄弟との続きがあるんじゃないの?」
この質問はオレの好奇心から出た質問だった。
案の定、美咲の顔が曇った。

「保護者会が終わった後の樹木林での【樹の精霊へ捧げる性なる儀式】は、
 ホストさんからの要望が絶対なの。
 教師たちはホストからのリクエストを拒むことはできない仕組みなのよ。」
「でも、ホームパーティーはかなり自由みたいじゃないか。」
「それも11時以降の話よ。今夜だって、パートナー選びはホストと幹事さんの決定。
 みんな11時まではそれに従うのがルールなの。」
「じゃあ、3兄弟とは?」
「去年、一番下の和太郎君の担任だったのよ。その関係で秀子さんに指名されたの。
 言ってみればあの3兄弟への貢ぎ物みたいなものだわ。」
「そうなんだ。でも、結構……。」
「結構、なあに?」
「あ、いや、別に。」
「結構、夢中になっていて気持ちよさそうだったって言いたいんでしょ?」
「あ、いや、そんなことは……。」
「いいのよ気にしなくて。気持ちよさそうだったのも夢中だったのも事実なんだから。」
「えっ?」
「えっ?って、当然でしょ?貢ぎ物にだって性欲もあるのよ。
 始まってしまえば快感を追うだけ。修二さんだって夢中になってたじゃない。」
「そ、そんなことは……。」
「いいんだって、胡麻化さなくても。この街では自分の性欲には正直に生きなきゃ。」
「この街で生き抜くための術?」
「ううん。この街での生活を満喫するための術よ。」

そう言うと美咲は再びオレにキスをしてベッドの端に腰を下ろした。
「でも、寝た方がいいというのも、ある意味本当なの。」
「そんなにハードなの?」
「だって、あのお二人を相手にするんでしょ?
 あの二人、あくまでも噂だけれど、若い頃、ううん、
 つい最近までAV女優だったっていう噂。
 それもかなりハードなやつ。
 裏ビデオだったっていう話もあるくらい。」
「裏ビデオ?」
「無修正モノってこと。しかも3Pあり、アナルあり、SМあり。」
「…………。」
「やだ。修二さん。勃起しちゃってる。」
「あ、いや、これは、その。」
「それに大トリには秀子さんもいるし。」
「えっ?また秀子さん?」」
「あ、修二さん、今の露骨。バレバレよ。」
「あ、いや、そんな。」
「わたし、秀子さんに告げ口しちゃおうかなあ。松岡先生ったら酷いんですよって。」
「あ、いや、そんなこと。いや、参ったなあ。」
「フフ。修二さんって正直ね。嘘がつけないタイプみたい。」
「あ、いや、その。で、でも、秀子さんって、そんなに凄いの?」
「まあ、言ってみればホストの最大特権よね。
 11時から朝までのフリータイムの中での一番のお気に入りをお昼まで独占できるの。」
「朝から昼まで独占?」
「そ。あまり言いたくはないんだけど、秀子さんってかなり貪欲っている噂よ。
 あ、修二さん。もしも選ばれたらどうしようっていう顔ね。」
「あ、いや、その、まさか、そんな。」
「わからないわよ。秀子さんの、修ちゃんを見つめる目、
 森の中で修ちゃんに責められてた時の様子。
 十分に選ばれる可能性はあるわ。」
「きょ、きょ、拒否権は……。」
「ないの。一人が選ばれたら、その時点で他のメンバーは解散になるの。
 あとは本当に二人っきりで……」

オレは絶望感でまた気を失いそうになった。


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