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思い出はそのままに
【ロリ 官能小説】

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思い出はそのままに-6

「ケッ、やってらんねえよな、武士」
「えっ・・・う、うん・・・」
「まあまあ、くさらないでよ。今日呼んだのは、そのこともあるんだよ。お兄ちゃんを呼んだものね」
「どういうことだよ、祐樹?」
 健太が言った。浩之は、嫌な予感がした。
「今日のゲストは、お兄ちゃんだけではないんだよ。もう一人いるんだ」
 祐樹は、にっこり微笑むと、エレベーターに戻る。そのまま上がって行った。
「何かな?」
 健太が、浩之に尋ねた。
「さあな」
 浩之は短く答えた。嫌な予感は、止まらなかった。
 健太や武士は、祐樹に比べればわかりやすい。こんな所で出会わなければ、どこにでもいる子供という感じだろう。
 だが、祐樹は違う。浩之を見下した目。すました顔。
 『謝れ』と言う声が聞こえる。頭を下げる浩之と、それを笑う子供たちが頭に思い浮かぶ。頭に血がのぼる。
 エレベーターが降りてきた。ドアが開いた。祐樹の隣に、女の子がいた。
「菜美っ!? なんでっ!?」
 美奈が叫んだ。知り合いだろうか。美奈によく似ている。姉妹。直感でそう感じた。
「おい、祐樹。そいつは・・・」
「ああ、健太たちは知らないよね。もちろんお兄ちゃんも。この子は菜美。美奈の双子の妹だよ」
 なるほど、双子というわけだ。どうりで、似ていると思った。瓜二つなのだ。だが、姿かたちは似ているが、持っている雰囲気というのは全然違う。菜美は、美奈よりずっと大人しそうな感じだった。
「ゆうちゃん、なんで菜美がここにいるのっ!?」
「しょうがないだろ。菜美が来たいって言ったんだから」
「そんなっ・・・」
「菜美は、美奈が何をしてるのか知りたがったんだよ。だから教えてあげたんだよ。美奈が何をしていたかね」
「ひどい・・・ひどすぎるよ・・・」
 美奈の顔が、青ざめていくのがわかる。
「どうする? 菜美」
「お姉ちゃん・・・」
 菜美は震えていた。
「今日、お兄ちゃんを呼んだのは、菜美の初めてを、記念撮影してもらおうと思ったからだよ」
 祐樹が、浩之を見て笑った。なぜ、と浩之は言おうとした。断ろうと思った。だが、ばかにされるのが許せなかった。祐樹は、浩之に自慢したいのだろうか。自分は、すでにこんなことをしていると。うらやましいだろうと。それ以外に、浩之を呼ぶ理由は思いつかなかった。
 『謝れ』と言う声が聞こえる。祐樹は、浩之を笑っている。浩之をばかにしている。ぶち殺してやる。俺をばかにするやつは、みんなぶち殺してやる。
 浩之は、祐樹を睨んだ。祐樹が笑った。足が震えた。浩之は、視線を外した。
「おい、いいのかよ・・・」
 健太が言った。
「いいんだよ。菜美は今まで、上で美奈の姿をずっと見てたんだよな」
「菜美っ! ホントなのっ!?」
「うん・・・お姉ちゃんが・・・エッチなことしてるとこ・・・」
「そ、そんな・・・」
「ククッ、そう言うわけさ。健太、武士、頼むよ」
 祐樹はそう言うと、菜美を健太達の方に押し出した。
「菜美! ダメよっ!」
 菜美に駆け寄ろうとする美奈を、祐樹が止めた。
「大丈夫さ。菜美は、ボクがいろいろと教えてあげたから、基礎は出来ているよ」
「ど、どういうこと・・・」
「美奈は知らないと思うけど、学校とかで菜美のアソコをいじってやったりしてたんだ。最初はいまいちだったけど、最近ではちゃんとイッたりするんだよ」
「菜美・・・そ、そんなことしてたの!?」
「うん・・・お姉ちゃんが、一人で大変だからって・・・私が変わってあげれば、お姉ちゃんにはなにもしないからって・・・」
「ゆうくん! どういうことなの!?」
「まあ、いいじゃないの。美奈も気持ちいいんでしょ。だったら、菜美にも同じことしてあげないと、不公平じゃないか。さあ、頼むよ」
「まあ、よくわかんないけど、いいか」
 健太が言った。
「いいの?」
「いいんだよ、武士。美奈の初めては祐樹がもらったんだから、菜美の処女は俺たちがもらおうぜ」
「うん・・・」
 健太が菜美の腕を掴む。
「ダメッ!!」
 美奈が叫ぶ。
「美奈、菜美の初めて、見守っておこうよ」
 祐樹が美奈を抱き締める。
「さあ、菜美ちゃんだったかな。俺たちが相手をしてあげるよ」
「いやぁ・・・」
 健太が菜美を抱き寄せる。浩之はそれを、茫然として見ていた。
「さあ、お兄ちゃん、写してあげて」


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