思い出はそのままに-54
「ほら、お兄ちゃん」
祐樹が、何か投げてよこした。手にとると、ビデオカメラだった。祐樹の上に来るようになってから、ビデオカメラは肌に離さず持っていた。浩之が気を失った時、ビデオカメラも一緒に持ってきたのだろう。
「お兄ちゃん、いつものようにビデオを撮ってよ。お姉ちゃんが、ボクのものになる瞬間をね」
「なっ・・・!?」
冗談じゃない。そう言おうとした。だが、祐樹に睨みつけられると、何も言えなかった。浩之は、黙ってビデオカメラを取る。おぼつかない足取りで美由紀に近づいた。
美由紀は、浩之が近づいても何も言わなかった。ただ、眉をひそめただけだ。
「さあ、お姉ちゃん。ボクと一つになるんだ!」
「いっ、いやっ!」
さすがに、抵抗があるようだ。美由紀はいきなり暴れだした。だが、それもどこか弱々しかった。祐樹が、ベットの上に乗る。
「だめよ・・・私たち姉弟なのに・・・」
「お姉ちゃん、そんなのは重要なことじゃないよ。お姉ちゃんは、さっきまで感じまくっていたじゃないか。ボクに身を任せれば、もっと気持ちよくなれるよ。ボクより、お姉ちゃんを気持ちよくできる男はいない」
祐樹が、美由紀の秘部にペニスをあてがう。
浩之は、ビデオカメラを構えた。いよいよ、美由紀が犯される。
『謝れ』という声が聞こえる。子供達が、浩之を笑っていた。浩之を、見下すような目をしたいた。浩之は、黙って頭を下げていた。その姿は、恐ろしく情けなかった。
「さあ、いくよ」
「だめぇ・・・ホントにダメなの・・・こんなの許されないわ・・・」
「もう、おそいよ」
「ひっ、ひぃいいい!!」
祐樹が、ペニスを押し込んでいく。血が流れ始めた。美由紀は処女だった。
浩之は、それをビデオカメラで写していく。その血を見た瞬間、浩之の心臓は強烈に締め付けられた。本当は、浩之が入れるはずだったのだ。自分は、なにを間違えたのだろうか。何が、祐樹に劣っていたのだろうか。浩之は、自答を繰り返した。祐樹に負けた。それだけが、はっきりしていた。
「お姉ちゃん、やっぱり、初めてだったんだね。ボクが、お姉ちゃんの始めての男なんだ! キャハハハ!」
「いやぁあああ!!」
美由紀の叫び声と、祐樹の笑い声が部屋にこだました。耳を覆いたかった。だが、それをするとビデオカメラで撮れない。今は、祐樹が強烈に恐ろしかった。
「くうっ・・・お姉ちゃんの膣、とても気持ちいいよ! すごい・・・美奈なんかとは比較にならない! こんなオマ〇コはじめてだ・・・うおおお!!」
「ひぎぃぃぃ! 痛い! ひぃ・・・・痛いいいいーーー!!」
祐樹は、美由紀のことなど考えずにペニスを突き入れる。まるで、美由紀の秘部に取り憑かれたようだ。
「お姉ちゃんのマ〇コ最高だ! このマ〇コはボクのものだ! この味はボクしか知ることが出来ないんだ!」
浩之も入れたかった。だが、それはできないのだ。浩之には、ビデオで撮ることしかできない。浩之は。唇を噛み締めた。浩之が入れることができるのは、美奈や菜美、沙織ぐらいなものだ。だが、祐樹はどれもここまで気持ちよさそうにはしなかった。美由紀の秘部は、それほどまでに気持ちよいというのか。浩之の秘部は、固く勃起していた。先程、あれほど射精したというのに、恐ろしくかたくなっている。
「痛いいいいーーー!! 死ぬううう!! 死んじゃうううーーーーーー!!!」
「ああっ! お姉ちゃんあと少しだよ! ボク、イッちゃう! もうイッちゃう! お姉ちゃんのオマ〇コ、気持ちよすぎるよおおおーーー!!」
「いやあああ! ダメえええーーー!! 赤ちゃん出来ちゃうううーーー!! 今日はダメなのおおおーーーーーー!!!」
「うおおおーーーーーー!!!」
祐樹が、獣のような咆哮をあげた。射精した。美由紀の膣に射精した。
「ああ・・・なんてこと・・・赤ちゃん出来ちゃたら・・・ああ・・・」