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思い出はそのままに
【ロリ 官能小説】

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思い出はそのままに-32

菜美が、何度も浩之のことを叫ぶ。だが、浩之は別のことを考えていた。今、抱いているのが美由紀なら。美由紀の中に入れたかった。美由紀の中はどんな感じなのか。どんな声で鳴くのか。頭の中では、美由紀を犯していた。
「あふぅ、あんっ、だめ、だめぇ」
 菜美が大胆に腰を動かす。菜美もここまでくれば、大胆になる。髪を振り回して喘ぐ姿は、なかなかに迫力があった。
 美由紀もこんなふうに大胆に乱れるのだろうか。あの穏やかで優しい美由紀が、こんなふうに乱れるのだろうか。
「ああ・・・お兄ちゃん」
 菜美が浩之を見つめる。熱っぽい瞳だった。ぞっとするような色っぽさがある。とても子供とは思えない。美由紀はどうなのだろうか。やはり、こういう目をするのだろうか。
 美由紀を抱きたかった。力一杯突き上げたかった。そう思うと、菜美を突き上げるのにも、更に力がこもる。
「いやっ、だめぇえええ! はげしすぎるよぉ!」
 美由紀を突く。美由紀が喘ぐ。
「だめぇ、だめぇ・・・あうううっ!」
「くうっ・・・イキそうなのか?」
「あふっ・・・イッちゃう、イッちゃうぅーーー!!」
「うおおおっ!!」
 菜美が絶叫すると、秘部の締め付けが更に強くなる。浩之もいきそうになった。浩之は菜美からペニスを引き抜く。
「菜美、口を開けろ」
 菜美は馴れたもので、大きく口を開けた。
「はあ、はあ・・・菜美、舌を出せ・・・くうううっ!」
 美奈が舌を突き出すと、その上に精液を吐き出した。
「ん・・・うぐっ・・・」
 菜美は泣きそうな顔をしているが、吐き出さない。黙って受け止める。菜美の口の中に、大量の精液が流れ出して、溜まる。
「よし、いいぞ」
 浩之が言うと、菜美は目をつぶって飲み干した。菜美が潤んだ瞳で浩之を見つめた。菜美の頭を撫でてやった。菜美がうれしそうな顔する。だが、浩之の頭の中では、精液を飲み込んで、むせている美由紀の姿があった。
 その後、菜美は浩之の腕のなか寝た。今日は、両親はいない。だから、菜美を呼んだ。美奈は少しうっとおしい。
 そろそろ、美由紀からメールがくる時間だった。毎日、だいたい時間が決まっている。その日あったことを送ってくるだけだ。それでも、一日のうちで、この時間が一番楽しかった。
 携帯が鳴った。美由紀からだった。メールではなかった。心臓が高鳴る。
「美由紀ちゃん、どうしたの?」
「えっ・・・いや、ごめんね」
 美由紀がいきなり謝った。意味が分からなかった。
「なに? どうしたの?」
「その・・・たいした用事じゃないんだけど・・・」
「何かあったの?」
「う、うん・・・」
 何か言いたそうな雰囲気だった。浩之は、美由紀が口を開くまで待った。
「その・・・きっと、大きなお世話だと思うね・・・」
「思わないよ。そんなこと」
「うん・・・あのね。私、言われたの・・・」
「なんて?」
「浩之くんには彼女がいるって・・・だから、浩之くんには近づくなって・・・」
「ばかな!?」
 信じられなかった。誰が言ったのか。頭に血がのぼる。
「そんなのはデタラメだよ! 俺に彼女なんかいない!」
「その人の彼氏をとらないでって・・・私のことは邪魔だって・・・」
 とっさに、祐樹の顔が思い浮かぶ。祐樹に違いない。あの時の敵意に満ちた目。あの時の言葉。間違いない。怒りで目がくらみそうになる。
 祐樹をぶち殺してやりたかった。こんな姑息なまねをして、浩之の邪魔をしようとする。いかにも、祐樹がしそうなことだ。
「俺がそんな事をするはずがないじゃないか!」
 とりあえず、この場を凌がなければならない。浩之が一番怖いのは、今まで祐樹達とやっていたことがばれることだ。だが、祐樹のそこまでは言ってないだろう。そうすれば、祐樹も破滅する。
「美由紀ちゃんは、俺のことを知ってるだろう。俺に話し掛けてくる女の子なんて、いなかったじゃないか。俺みたいな冴えない男に、彼女なんかいるわけないだろう」
 なんとか、この場をしのがなければならない。祐樹ごときに、邪魔をされてたまるか。美由紀のことは、ずっと想ってきたのだ。頭が痛くなる。目がチカチカする。
「そんなことない。だって・・・」
 なんとか信じさせろ。浩之は、必死に言葉を探す。
「俺は、俺は・・・」
 君だけを見つめてきたんだ。そう言おうと思った。隣に、菜美がいた。起きていた。浩之を見つめている。言うことが出来なかった。
「ごめんね・・・こんなこと聞いて。迷惑だったよね・・・」
「そんなことはない!」
「じゃあ・・・さよなら・・・・」
「美由紀ちゃん!」


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