保健教師 果穂 -合宿所での出来事-(2020/03/01)-3
「俊介くん、話してちょうだい。
俊介くんが困るようには、決してしないから。」
「・・・・・はい。」
「いたずらって、何なの?」
果穂は改めて尋ねた。
「あの・・・、
練習が終わったら、僕疲れちゃって・・・・・・、
それで、部屋で居眠りしていたら・・・、
寝ている間に・・・・、
・・・・・・・いたずら書きされちゃったんです。」
「いたずら書き?」
果穂が聞き返す。
「・・・はい、
・・・・そうなんです。」
「いたずら書きをされたって・・・、
どこに書かれたの?」
「それは・・・、
その・・・・・・。」
俊介はなかなか言い出さない。
「コラ。
早く言いなさい。」
果穂は少し叱るような口調になった。
「あ、は、はい。
・・・・・・・・アソコです・・・。」
「アソコ?
アソコって、どこなの?」
「・・・・・・・。
・・・・・・・・ココです。」
俊介は自分の股間をあごで指すように示した。
「え?」
果穂が驚いて俊介の顔を見る。
「アソコって・・・、
まさか・・・・・、
俊介くんの・・・・・・・・ペニス?」
俊介は無言で頷いた。
「・・・それで、俊介くんは、
いたずら書きを自分で落とそうとしていたわけ?」
「・・・・はい。」
俊介は股間を両手で隠したまま答えた。
「僕、いたずら書きされていたことに、さっきトイレに行くまで
気付かなくって・・・・・。」
「そっか・・・、
そうだったのね・・・・。」
「・・・・・はい。」
「誰がいたずらしたのか、分かる?」
俊介は無言で首を横に振った。
「そう・・・。
まあ、それは今はいいわ。
後できちんと調べて注意しましょう。
まずは・・・、
そのいたずら書きがどんなのか、私に見せてちょうだい。」
* * *