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スペースコロニーN-335第一娼館
【SF 官能小説】

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G星人-1

「ノラ、予約のお客さんだよ」
「シュルリね?」
「そうだよ、すぐに通しても良いかい?」
「ええ、いいわ」

 シュルリはG星人のお得意様。
 そして予約してくれる時は午前12時にして、とお願いしている、シュルリと交わった後に他の男に抱かれたくない、彼はノラにとってちょっと特別な客なのだ。

 シュルリと言うのはノラがつけたあだ名だ、G星人の名前は地球人には発音しにくいから好きなように呼んでくれ、と言われて、彼の印象をそのまま音にした。
 G星人は一言で言えば『ヘビ人間』、あるいは手足はあるので『トカゲ人間』か……だから『シュルリ』なのだ。
 顔も尖っていてヘビに似ている、だがヘビのように無表情ではなく、大きな口の端を吊り上げるといかにも楽しげに笑っているように見える、目も横についているのではなく正面に二つ並んでいて、目尻を上げたり下げたりすることもある、顔の造りが大きいので地球人よりもむしろ表情豊かなくらいだ。
 体は細長いが手足は短いので立ち上がった時の身長は180センチ程度だが、90センチほどもある長い尻尾を持っているので頭のてっぺんから尻尾の先までなら270センチはある。
 脊椎の数は多く、体は自在に曲がる、体毛はゼロ、肌は極度に滑らかで体温は30度くらいしかないのでひんやりした感触を持つ。
 その体で巻きつかれるとまるでヘビに抱かれているかのようだ、尻尾も自在に動き、第三の腕か脚のようにも使えるし、巻きつくこともできる。
 見た目と言い感触と言い、ヘビによく似ているので生理的に受け付けない娼婦も多いが、ノラはその感触が嫌いではない、しかもシュルリはノラが娼婦になったばかり、15歳の頃からの馴染みなのだ。

 15歳で店に出されたばかりの頃、女将はそれなりに気を使ってノラには地球人の客しかつけなかったのだが、その頃はまだ今よりも小柄だった上に身体的に未成熟だったノラにとっては地球人でも苦痛だった、中には少々粗野な男も混じっていて、ノラはセックスに嫌悪感を抱き始めていた。
 そんな頃、先輩娼婦から紹介されたのがシュルリだった。
 コロニー生まれのノラはヘビやトカゲと言った生き物は知らず、特に生理的嫌悪感を抱かなかったが、地球人とはあまりに異なるその姿には怖れを感じた。
 だが、シュルリはそんなノラを優しく扱ってくれた、その滑らかで長い体と尾で包み込むように抱いてセックスの悦びを教えてくれたのだ。
 G星人のペニスは直径3センチ程度と細めでまだ男に慣れていなかったノラにとっても無理のない太さ、だが長さは25センチほどもあり、しかも自在に動く、最初の頃、シュルリはノラの体を気遣って無暗に深く挿れたり激しくピストンしたりはせず、自在に動くペニスで優しく、しかしくまなく膣内を掻き回すことでノラにセックスの悦びを教えてくれたのだ。
 15年前シュルリは25歳、3日と開けずに通ってきたが、40歳になった今では月に1、2回、G星人の寿命は地球人とほぼ同じなのでシュルリも中年になったのだ。
 
「お久しぶりね」
「ああ、1か月ぶりになるな」
「どこかで浮気してたんでしょ」
 ノラは冗談めかして言う、このコロニーには娼館が3つあるのだ。
「ははは、もう15年前ほどの元気はなくなっただけさ」
 実際のところはわからない、15歳のノラにあれだけ良くしてくれたシュルリだ、若い、と言うよりまだ幼いくらいの娼婦を見つけてそちらが良くなってしまったのかもしれない。
 だが、ノラも本気で言っているわけではない、シュルリが来てくれるのは嬉しいが、自分は娼婦、毎日6~7人ほどの相手をしているのだからシュルリが他の娼婦の元へと通っていたとしても文句を言える立場ではないし、そのつもりもない、年少の娼婦がシュルリに抱かれることでセックスの悦びを知ることになるならそれはそれで構わないし、むしろそうしてやって欲しいくらいに思うのだ。
 ただ、月に2回くらいは来て欲しいと言うのは本音だ。
「来て」
「ああ」
 シュルリはあだ名の通り『シュルリ』とジャンプスーツを脱ぐと、ノラのガウンをはらりと落としてベッドに押し倒して来た。
 シュルリはいきなり指での愛撫はして来ない、まずはノラの体に巻きついてその長くてチロチロと動く舌をノラの首筋や耳に這わせてくる、ノラは巻きつかれて体の自由を奪われた上で焦らすような愛撫を受けることになる、この時間がノラは好きだ、貪られるようなセックスには食傷しているがこんな風に搦め手から気分を盛り上げられると、その術中に嵌ってしまう、この『焦らし』の仕上げはキス……と言ってもシュルリには唇状のものはない、長い舌を口腔内に差し込まれて掻き回され、舌を絡め取られるのだ、その感触はシュルリならではのもの、そしてなんとなく猟奇的な匂いもする。
 そしてシュルリは巻きついたままスルスルと体を下へとずらせて行き、その舌と指で乳房と乳首を愛撫して来る、その時にもう一本の腕とも言うべき尻尾が重要な働きをする、その先端でクリトリスやアナルと言った敏感な部分を刺激して来るのだ。
 更に下へとずれて行くと今度はクリニングス、シュルリの舌でされるクリニングスは特別だ、クリトリスを絡められたかと思うと、次の瞬間には膣の奥深くまで侵入して来る、その動きの速さゆえに次の標的が全く予想できず、意表を突かれてしまう。
 そして指も沈黙してはいない、シュルリの指先は吸盤状になっていて柔らかい、その指は乳首やアナルと言った敏感な部分を限りなくソフトに愛撫して来るのだ。
「ああ……もう……」
 シュルリも頃合いだと思っていたのだろう、ノラの言葉が終わらないうちにその細長いペニスを挿入して来た。


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