ゆえとナオさん 未来編-6
確かに、
ウイルスのせいで世界人口は減った。
でも、
人が減って環境への負荷が減った。
人口推移が計画的になった。
女性だけなので、
みんなで子どもを産み、育てる。
当たり前のように、
子育ての環境作りが上手くいった。
子どもは宝で、自分たちの未来そのものだ。
女たちは、
人間同士の争いなんてバカバカしいことは止めて、
自分たち自身と、
自分たちの住んでいる世界を大切にした。
モノではなく、心の豊かさを大切にした。
男の人が居なくなって、世界は変わった。
ウイルスが、人類の生存に有利に働いた。
教育の質が高くなって、生産技術が向上した。
テクノロジーのブレイクスルーが起きた。
人類は、外の世界へ出ることに努力を始めた。
私たちの偉大なおばあちゃん、
ナオが宇宙に向けて桟橋をかけてくれた。