第十話 恥辱の浜辺-1
「ご、ごちそうさまでした。」
器の中のオートミールをほぼすすり終えて、私は涙声でご挨拶をしました。
「おいおい、まだ残してるじゃないか。ちゃんと器の中まで綺麗に食べろよ。舌を使って。」
私が少し涙をこぼしたのを見て、ご主人様は喜びの色を隠せないよう。
冷たい微笑を浮かべながら、私にさらに厳しい命令を下しました。
「わ、わかりました。」
私は、食べ残して器に残った、そして涙が少し混じったオートミールを、舌で舐めながら綺麗にしていきました。
「最高だね、その格好。舌をチロチロだして、器を舐めながら、尻尾の付いたケツをプリプリさせて。」
そして私のお尻の方に回り、こう続けました。
「あれあれ…。床にまたイヤらしい汁垂らしてるぞ。
辛くて泣いてんじゃなかったの?
こんな格好でお食事して喜んでるんだね、この変態娘は。」
泣くほど、辛くて恥ずかしいはずなのに、身体は反応しちゃう…。
ご主人様の責める言葉に、また涙が流れそうになります。
でもそれを何とかこらえて、私は器をさらえました。
そしてそれを見計らって、ご主人様は次の命令を下しました。
「食事も終わったし、お散歩の時間だ。行くぞ。」
ご主人様はリードを強く引っ張って、私を窓の外のテラスへ出そうとしました。
今までの野外調教は、塀で囲われた庭でされてたので、人に見られる危険性はまずありませんでした。
しかし今回は、人っ気がないとは言っても、ひょっとしたら誰かが来るかもしれない海辺。
もし誰かに見られたら…。
そんな不安と恐怖で、私は尻込みしました。
「い、いや…。やめて、お許しください。」
バシィッ!
そう言って堪忍してもらおうとした私に、また強い鞭が飛びました。
「あ、ああっ!」
「さっさと出ろよ、薄汚いメス犬が。」
そう私を罵りながら、さらにご主人様は私に鞭を飛ばし続けます。
バシッ! バシッ! バシッ…!
「ああっ…。おっしゃる通りにしますから、もうぶたないで…。」
私はその痛みに耐えられなくなって、自分からテラスの上に出ちゃいました。
「こ、こんなの、誰かに見られたら…。」
「いいじゃないか。変態マゾアイドルとして売っちゃえば?」
涙声で思わず心の中を漏らしてしまった私。
それに対してご主人様は冷酷なお言葉を容赦なくぶつけてきます。
「さあ、次の調教の場所まで、頑張って歩くんだぞ。」
「は、はい…。」
「左右にいやらしく、そのデカいケツを振りながら歩くんだ。」
「は、はい…あっ…ああっ。」
言われるままにお尻を左右に振りだしたら、尻尾も振れて、お尻をさらに刺激が襲います。
「ははは。もう感じだしたんだね、その調子で変態らしく、ケツをプルンプルンさせて歩いてもらおうか。」
ご主人様はそう言ってリードを強く引き、テラスからその前の砂浜まで私を降ろし、
砂浜を歩かせようと私を引っ張っていきました。
でも、砂浜に降りると、砂に足を取られ、それまでのようには上手く四つんばいで歩けません。
「何やってんだよ。だらしない子だな。」
バシッ バシッ バシッ…
歩みのスピードがガクンと落ちた私に、そう言ってご主人様は鞭を食らわせ続けます。
それでも何とか止まらずに前へ進めるようになり、鞭を受けずに済み始めたと思ったら、次の責めがまた私を襲ってきました。
「こんな綺麗なところで、こうして虐められたかったんだろ?
もっと楽しい思いをさせたげるよ。」
その声を聞いてすぐのこと、私はお尻から強い刺激を感じました。
「ああっ!…あっ…ああ…。」
どうやら、挿された尻尾はバイブレーターになっていたみたい…。
ウィーンという音が聞こえ、その音に合わせてお尻の中で動いています。
突然の刺激に襲われて、私は耐えられずに膝をついて、声を上げちゃいました。
「何止まってるんだよ、膝上げて歩けよ。」
そう言いながら、ご主人様は再び強く鞭を振るいます。
中からの刺激と、外からの鞭の痛みで、私の下半身はもう崩壊しそう…。
「は…はあはあ…ご、ご主人様、お許しください。も、もう歩けません。」
「ほら、そこの岩場までだ。もう少しなんだから、頑張りなさい。」
ご主人様が顎で指した方は、砂浜が途切れて、岩場になっています。
確かに、ここからそこまでの距離は大したことないけれども、私の膝はガクガクで、息も大きく乱れて…。
たどり着けるかしら…?
「は…はあはあ…はあはあ…。」
それでもなんとか頑張って、何度か歩みを止めながらも、ご主人様の鞭を受けながつつ、私は岩場の前まで歩きました。