投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

在った愛のかたち
【純愛 恋愛小説】

在った愛のかたちの最初へ 在った愛のかたち 0 在った愛のかたち 2 在った愛のかたちの最後へ

在った愛のかたち-1

あるところに、石畳の美しい一つの街がありました。

その街に、一組の老夫婦が住んでいました。

二人はこの町で産まれ、この町で育ち、この町で出会い、そして結ばれました。





それは二人の愛の舞台




まだ完全に日の昇りきっていない頃に、おばあさんは起きました。

おばあさんは、机の上にある写真立てが倒れているのに気付き、ゆっくりと立て直しました。


その写真立ての中には、古ぼけた一枚の写真が入っていました。

それは昔、二人が結婚したときの写真でした。

写真の中の二人はとても若々しく、おばあさんは目を細めて昔の想い出を思い出しました。




それは二人の愛の記憶



おじいさんは、若い頃に行った戦争で喉を傷付けてしまい、喋ることが出来ません。

おばあさんは、自分の隣のベッドに寝ていたおじいさんを優しく起こしました。

おじいさんは、起きてもしばらく眠そうにしていて、おばあさんは思わず微笑んでしまいました。





それはある愛の風景





おばあさんは息子と、孫とも一緒に住んでいました。

朝御飯の支度をしているて、息子のお嫁さんが起きてきました。

お嫁さんは、おばあさんに先に支度が出来なかったことを謝りました。

ですが、おばあさんはそんなことは気にしていません。

お嫁さんは、そんな優しいおばあさんが大好きでした。




二人で料理を作っていると、息子と孫が一緒に起きてきました。

おじいさんも集まり、みんなで朝御飯を食べました。

孫はまだまだ小さく、おばあさんとお嫁さんが作った料理をぽろぽろとこぼしながらも、笑顔で食べていました。

お嫁さんは、そんな孫の口元を拭い、息子はそんな二人を微笑ましく見ていました。

その光景を見て、おじいさんとおばあさんはとても幸せな気持ちに包まれました。


在った愛のかたちの最初へ 在った愛のかたち 0 在った愛のかたち 2 在った愛のかたちの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前