月曜日、街の隙間で-4
……………
あたりが静かになりました。
空気がひんやりとした、湿ったニオイがします。
どうやら『先輩』『後輩』はいなくなったようです。
私はゆっくり目もとに手をやって、目をおおっていたものを取りました。
それはパーティーグッズの、アニメの目が描かれたアイマスクでした。
(ずいぶん、間抜けな顔で犯されたものね……)
私は身体を起こして周りを見ました。そこは古本屋さんに近い、倉庫と倉庫に挟まれた「ちょっとした」コンクリートの空き地でした。
ハッ と気づいて股間に手を伸ばしました。ベトベトに濡れていましたが、指先を見るとそれは私自身の粘液でした。
(あの『後輩』、コンドーム着けてたってことね……)
かたわらには古本屋さんの袋があり、その上に私の下着と、太い木炭のようなものが置いてありました。
それは駄菓子の『ふ菓子』でした。
片方の形が崩れています。
(これが、口に詰められてたのか……)
私は それを手にとって、ガリガリとかじりました。
口に広がる甘さ。
その甘さは、さっき私の口に入っていた『先輩』のチンチンの包皮の内側の香りと味を、よみがえらせて来るのでした。
【おわり】