月曜日、街の隙間で-2
(えっ?)
私の目の前が真っ暗になりました。
身体がふわりと浮きあがりました。
風に乗って、どこかへ向かっていくのです。
私の身体に、重力が働かなくなったのかと思いました。
間もなくわかりました。誰かが私を抱きあげて駆けているのです。
声を出そうとしました。だけど私の口には、何か太く固いものが詰めこまれ、声が出せないのです。
私は固い地面の上に降ろされました。
そして、上着とスポーツブラをめくり上げられたのです。
乳房に風を感じました。それに続いて、
「うおーっ」「わぁー……」
二人の男の声が聞こえて来ました。
「可愛いおっぱいですね…… このくらいの年のひとだと、もっとシワがよってるのかと思いましたよ。」
「いや、このひと化粧っ気がないだけで、けっこう若いよ。」
そんなことを言いながら、(どちらかの)男は私のスカートをめくり上げ、下着をずり下ろしました。
「うおーっ」「わぁー……」
同じような二人のどよめきのあと、私は股間に風を感じました。
「可愛いマンコですね…… このくらいの年のひとだと、もっと毛むくじゃらで、ビラビラしてるのかと思ってましたよ。」
「うん、ちょっと色は付いてるけど、若いよな。」
そんな話をしながら、二人は私の胸や股間を指でいじりはじめました。
オナニーさえ、何時したのか忘れていた私の身体。
そこを走る男たちの指は、時おり強いくすぐったさを与え、脚や腰をピクッと揺らしてしまいます。
そのたびに男たちは私の身体を押さえつけ、指を一段と強く身体に這わせ続けます。
「……いい、ですか?」「……いいよ。」
そんな声が聞こえたあと、私の股間に熱い流れが走りました。
続いて、乳首が熱い流れに包まれました。
男たちは、私を舌で撫ではじめたのです。しかし私はその舌づかいで、男たちにハッキリ感じとることがありました。
それは、甘えん坊で高校生になっても 私にいつもベタベタくっついていた下の息子と、指先の「肌触り」が似ていたことです。
それに、乳首を舐める男が、まだ赤ちゃんがお乳を飲む時の舌づかいを覚えているのです。
二人は まだ高校生なのか……あるいはそれより下の年齢なのか。そう思ってみると、男たちの身体のニオイも体臭と言うより 野山の匂いに思えるのでした。