誇り高き首領妻の熟肢体は白濁汁を浴びて-6
「おっ、姐さんソレ似合ってるじゃないですか。極上の墨入り熟れボディにはやっぱゴールドがぴったりですね」
控え室に入ると、梶谷が煙草をふかしていた。
恥ずかしい撮影とあって、朱代は付人を伴っていない。
柴田と末松は車を出してくれたのだが、スタジオには同伴せず、近くの喫茶店で時間潰しでもしていてくれと言ってある。
控え室にはメイク係の女の子が付いてくれていたが、クライアントである梶谷に遠慮して隅に縮こまっていた。
「……まだ続くの?」
バスローブでランジェリーを隠し、朱代は椅子に腰かけた。
「さっきのは軽いパケ撮りみたいなもんです。つーか、姐さんのほうでもあれじゃ満足出来てないですよね?」
「……そんなこと……」
「ぶっかけられてイッてましたよね? かなり盛り上がってんのが傍から見ててバレバレでしたよ。有馬監督は女優のスケベ心引き出すのが上手いんだよな。次はマジにいじられてエロエロスイッチ入る姐さんの本番ファック撮る方針になってますんで」
梶谷はクックと喉の奥で笑った。
「ぶっかけパートはダレるんで編集でかなりコンパクトにしますからね。次のご無沙汰生ハメ慣らしと、その後の3P無制限中出しファックが今日のメニューです」
「そ、そんなにやるの!?」
「普通ですよこれくらい。全部引っくるめて姐さんのギャラは一本五千円……浪子ちゃんに比べりゃ楽な稼ぎですかね?」
馬鹿にした笑いを残して梶谷は出て行こうとした。
「待って」
朱代は呼び止めると、
「……お願いがあるの」
もはや「渡世の親」という立場からの威厳はかけらも残っていない弱い女の顔で頼み込んだ。
「このAVのこと、獄中の五条には言わないで欲しいの」
「刑務所にだってテレビはあるし雑誌も入るから、知られないでいるのは無理だと思いますけどねえ?」
ひとりの「妻」でしかなくなっている朱代を傲慢に見下して梶谷はあしらった。
「そうかもしれないけど、梶谷たちのほうから、嫌がらせみたいにして送りつけたりするのだけは……やめて欲しいの」
「ん〜、お願いって言い方じゃないですよね、それ」
「や、やめて下さい。お願いします」
慌てて朱代は言い直し、頭を下げた。
バスローブの前がはだけて、Dカップ乳の谷間が梶谷の目に飛び込んだ。
舌なめずりして梶谷はそれを眺めると、
「いいでしょう。俺らからそんな真似はしないでおきますよ」
意外にすんなり承知した。