誇り高き首領妻の熟肢体は白濁汁を浴びて-3
「……じゃあ、ご主人は日本ヤクザの首領(ドン)なんですね。夜の生活は、どうだったんですか。やっぱり日本一の男性でしたか?」
有馬の質問は次第にエロ要素比重を高めてくるが、いたって事務的な言い方を崩さない。
「せ、世界一だと思ってます」
「朱代さん、結婚前はクラブのホステスだったんですよね? 性生活はそこそこ華やかだったんですか」
「全くなかったとは申しません。夜の勤めにも色々なしがらみはありますから。でも、五条が贔屓についてからは、一切浮気なしでした」
正直に洗いざらい語ってしまう朱代であった。
もじもじと居心地悪げに動かす剥き出しの太腿。その奥の濃紺水着は、クロッチにしっとりと染みが出来ている。
気づかれまいとモゾつくことがかえって不自然になることを、朱代は気づいていないようだった。
「では朱代さん、ご主人が逮捕、服役されてからも、浮気は全然してこなかったんですよね?」
「はい……」
「欲しくなることはありませんでしたか。男の人が」
「そ、そんなことは……」
「正直に答えて下さい。欲しいと思ったことくらいはあるんじゃないですか」
「ありません……」
「嘘が顔に出やすいですタイプですか? 浮気してないと仰ったときの顔は、もっと自信があったようですけど」
「……」
声のトーンは変えないくせに、しつこく食い下がってくる有馬である。
「不自然ですよ、朱代さん? あなたほどの枯れることを知らない麗しい女盛りのかたが、独りでいて一度もいやらしい気分になったことがないなんて、あり得ないでしょう? 教えて下さい。嘘偽りのない、あなたの欲求を」
ぴったりと纏わりつくスクール水着に、汗がぐっしょり染みていくのを朱代は感じていた。
さっきは隙間風でうすら寒く感じたスタジオなのに、今は暖房が効きすぎているのではと疑うほどに体温が上昇していた。
「カメラのほうを見て……本当は欲しかったって、潔く白状してみたらどうです?」
「嫌です……そんなこと、出来ません」
「ご自身の口から言うことは出来ないと? でも心で思ったのは事実ってことですね?」
「っ……!」
揚げ足を取られ、朱代は恨めしい睨みを向けた。
そんな表情が、男には最高に色っぽく魅惑的なオカズになるものだとの自覚が、朱代にはない。
「違うんですか?」
「ち、違いますぅ……」
もじ、もじっ。
明らかに高ぶっていることがバレバレな腰のくねりである。
「そうですか」
さらに意義悪く攻め込んできそうだった有馬があっさりと打ち切ってしまった。
朱代は肩透かしを喰らい、物足りなさをおぼえた。
ねちっこく、言葉で嬲られるのが気持ちよくなり始めていたのである。