鈴井奈々-4
舐め親しんだ岳斗のペニスをビクン、ビクン感じさせる奈々。その口元をじっくりと見つめる。
「マジ、美味しそうに舐めるよな。」
「そう調教されたから。誰かさんに、ね?」
「だなー。」
奈々な岳斗を見上げてニコッと笑うと先っぽを舌先で舐めながら会話する。
「世の中、大した男っていないものね。この人なら一生尽くせるって男、いない。」
「旦那も役不足だったか?」
「ちょっと、ね。私が寝てるとこに来て私を詰るような言葉は囁いてたけど、そーゆー事、起きてる時に言って欲しかったわ。小心者なのよ。」
「お前、前から逆転が好きだったよな。初めは負けてて、最後に勝つのが大好きだったろ。だから相手がデカければデカイ程燃えるんだろ?そいつを負かした時にデカイ興奮を得るんだろ?」
「そうかもね。でも願いは、どんなに歯向かっても、決して敵わない相手に一緒尽くす事。そんな男、今まで一人しかいなかったわぁ。誰かさんぐらい。」
先っぽを素早く舌で舐める。
「ああっ…。でも俺のことは憎んでるんだろ?」
「そうね…。でも憎んで憎んで復讐してやろうと思っても抑え付けられちゃうのよね、誰かさんは…」
「だから俺にはあんなすぐ濡れるのか、ビッチョビチョに。」
「どうだろう…。」
奈々はスッと立ち上がり、スカートの中に手を入れパンティとストッキングを脱ぎ捨てた。そしてソファに座り股を大きく開く。
「私を一生支配してよ…」
右手で性器を弄り、岳斗を誘う。
「…」
岳斗は悩む。今入れてしまえば奈々と言う地獄の泥沼から抜け出せなくなりそうであったからだ。常に奈々の挑戦を受けていなければならない日々が待っている。少しでも気を許すと中本らの二の舞になりかねない。岳斗からすれば里美のような遊びやすい女と遊んでいた方が気が楽である。やはり奈々には不気味さを感じる。
「ねぇ、気持ちよくなってよ…」
奈々の性器から醸し出されるフェロモンに、岳斗は理性を犯される。体に染み付いた、奈々の性器の快感が岳斗のペニスをグッと堅くさせた。気付いた時には奈々の性器にペニスを挿入していた。
「ああん…、これからも私をずっと支配して…?」
そう言って見つめて来る奈々に、岳斗は少し寒気を感じた。
「あ、ああ…。」
岳斗の返事は歯切れが悪かった。
「やっぱ私には岳斗しかいないのかな…フフッ…」
奈々の目には愛情よりも愛憎と言う表現がピタリと当て嵌まるような、そんか輝きを放っていた。
終