保健教師 奈々-教育実習前の出来事-(2020/01/03)-3
「それでね、健斗くん・・・、
実はね・・・、
言いたいことは、そのことじゃないの。」
「え??」健斗は混乱してきた。
奈々が続ける。
「だって、オナニーは別に悪いことじゃないし。
中2くらいになれば、男子ならみんなしてることでしょ?」
うんうん、という感じで健斗が大きくうなずく。
「それでね・・・、
私が健斗くんに言おうと思ったことはね・・・、」
「もう、なんでもいいから、はっきり言ってよ。」
健斗は少し気色ばんだ。
「分かったわ、言うね。
私、健斗くんのオナニーを何回も見てるんだけど・・・、
始めてから終わるまで、かなり早い気がするの。」
「え??
何?
早い??」
「うん、そう。」
「どういうこと?」
「えっとね・・・・・・、
オナニーし始めてから、射精するまでの時間が短いの。」
「しゃ、しゃせい?」
健斗は奈々の口から発せられた射精という言葉の響きにくらくらした。
「そうよ、射精。
射精するまでが早いと思うの。」
「・・・・・・・。
それって・・・・・・・、
・・・よくないの?」健斗は少し不安に感じ始めた。
「・・・うん。
もっとね、射精するまで我慢した方がいいのよ。」
「・・・どうして?」健斗は心細そうに聞いてくる。
「今の出し方に慣れちゃうと、いつか健斗くんの彼女になる人が困っちゃうわ。
それにね・・・、
もっと我慢してから射精する方が健斗くんもずっと気持ちいいわ。」
「そうなの??」
「うん。
女の人は男の人とできるだけ長い間繋がっていたいものだし、
男の人はできるだけ我慢してから出す方が気持ちいいものなの。」
「へー。
そうなんだ・・・。
詳しいんだね・・・。」
「まあ・・・ね。
専門だから、色々とね。
だから、今度からは、もっと時間をかけて射精した方がいいわよ。」
奈々はそう言って、じっと健斗の方を見た。