保健教師 奈々-教育実習前の出来事-(2020/01/03)-2
「ねえ、健斗くん、
ちょっと話があるんだけど・・・、
そっちに行っていい?」
「え?
うん、いいけど、何?」
健斗の返事を受け、
奈々は仕切りの下をまくり上げて健斗の側に入ってきた。
「話って、何?」健斗が尋ねる。
「あら、勉強中だったのね。
今、大丈夫?」
「うん、大丈夫だけど、何?」
「あのね・・・、
ちょっと言いにくいことなんだけど・・・。」
「何の話?」
「健斗くんって・・・、
あのさ・・・、
毎日・・・・してるでしょ?」
「え?
何を?」
奈々は一瞬ためらう様子を見せたが、
はっきり聞こえるように言った。
「オナニーよ。」
「・・・!」
健斗は奈々の口からオナニーという単語が出てきて、
更には本当のことだけに、とっさに返す言葉が見つからなかった。
「健斗くん・・・、あのね。
健斗くんがオナニーする時に見ているスマホなんだけど・・・、
ヘッドホンから音が漏れていて、こっちに聞こえてくるの。」
「!」健斗が驚く。
「最初はね、はっきりとは分からなくて、何の音だろうって思ったんだけど、
その内、女の人のあの時の声っぽいのが聞こえてきて、
もしかしたら・・・って。
それと、何かを擦るような音も聞こえてきたし。
でね、これはきっとオナニーしてるって思ったの。」
「そんな・・・。」
「それでね、悪いとは思ったんだけど・・・、
こっそり、仕切りの上から健斗くんの方を見ちゃったのよ。」
「えーー!!」健斗が素っ頓狂な声をあげた。
「健斗くん、
見ちゃって・・・、ごめん。
もうじき教育実習が始まるので、中学生の本当のオナニーを
見ておきたかったの。」
「そんな・・・。」
健斗は真っ赤になってしまった。