関西帝龍会の進撃-1
真希の両頬にズリュ、ズリュッと我慢汁の薫る男根がなすりつけられた。
「ほうら、ほらっ、口開けんかい」
「亭主の粗末なんと違てしゃぶり甲斐あるでえ」
「それも二本いっぺんや。上も下もみっちり塞いだる」
「目ぇトロンとしてきたやないか」
妻が下卑た男二人のおもちゃにされるのを、三島謙介は歯噛みして見ているしかなかった。
屈辱の極みであった。
××区縄張り内で起きた下っ端構成員同士の小競り合いから、関西系の帝龍会と一触即発の事態となった三島組は、抗争を引き起こす愚を避けるべく手打ちに持ち込んだ。
仲裁として、一帯の古老たる長尾一家総長・長尾寿朗老人に媒酌人を頼んだのだが、それが大きな間違いだったのだ。
(くそ爺め……もうろくして、帝龍会の軍門に下っていたとは)
後悔しても遅い。
長尾老人は手打ち式で、とんでもない条件を広言したのだ。
縄張りをそっくり帝龍会に差し出し、格下の盃を交わすこと。
立会人も列席する式で反論するわけにはいかず、なし崩しに三島組は帝龍会の傘下とされた。
古くから取り仕切っていた××区は、自前の支配地でなく、ただ管理を任されるだけの他人様のショバということにされたのである。
進出めざましい帝龍会に、またも都下の在来勢力が喰われた。
昔気質の三島がご法度としてきた薬物がさらに野放しになるのは明らかだ。
「真希……」
三島は目をそらしたいのを必死で耐えた。
だが、それに応える愛妻のまなざしは、次第に濁っていった。
目の前でシャブ漬けにされ、帝龍会幹部の慰みものにされる真希を見るのは、死に勝る苦しみだ。
「あかんなぁ、ちんぽこ舐めとるだけで、めこ汁だらだらやないかい」
スキンヘッドの幹部・津田が真珠入り巨根を喉奥まで突っ込みながらゲラゲラ笑った。
外れんばかり顎を開いて頬張る真希は、もはや淫欲に打ち勝つ精神力を失っているらしく、狂おしく自らの股を指でかき回し、畳に滴をまき散らしていた。
もう一人の幹部・大野はジムで鍛えているのか、アスリート並みの体格だ。その逸物は余計な埋め物をせずともゴツゴツ筋が浮く凶暴なフォルムであった。
「旦那のじゃ届ききらん奥までえぐり回したらなあかんなあ」
真希にドッグスタイルを取らせ、大野はバックから挿入した。
パン、パンッ!
「んっお……ん、おふ、おぐぐぅ……んふうぅんっ!」
後ろからリズムよく突かれ、口さえも性器として扱われながら、真希は甘い声で悶えた。
「うっひょおー、こらええ器しとるで。ショボい地元ヤクザの嫁さんにしといたら勿体ないわ。政治家先生の接待用便器としてもろとこか」
大野が鼻の穴を膨らませ、絶頂に達した。
三島の網膜に、どくどくと精子を注がれる妻の痴態が刻まれた。
真希の眼中にそんな夫の姿はもはや映っていない。あるのは 肉の悦びをもたらしてくれる逞しい男根だけだ。
「もっと……もっとぉ〜……」
「よっしゃ。次はわしが試したる」
かわるがわる何度も犯される真希を前に、三島は白痴の如く呆けきって、いつしか己の逸物をしごきまくっていた。