保健教師 梨花(1997/05/16)-1
「先生、どんなことを聞いても教えてくれますか?」
中学2年の男子生徒が梨花に相談に来ていた。梨花は4月に行われた身体測定
の計測データを保健室でまとめているところであった。
「もちろんよ。なあに?」
「秘密も守ってくれますか?」生徒が念を押す。
「当然よ。口が軽い人間は保健教師にはなれないの。」
梨花はしごく真面目に言った。
「えっと、じゃあ、話します。……友達に聞いても、『そんなこと知ってるく
せに』とか言って、まじめに答えてくれないんです。」
「そうなの。どんなこと?」
「えーと、その、なんて言うか、つまり、お、……」生徒は急にしどろもどろ
になった。
「なあに?平気よ。言ってみて?」
「……そのー、オ、オナニーの仕方を教えて下さい。」
生徒はそう言った途端、真っ赤になってうつむいてしまった。耳まで赤くして
いる。