夫 雅樹の交友と交遊関係-1
誠と優を交えた4Pを終え、芽衣は何かが吹っ切れたような気がした。
雅樹の言っていた「新しい出発」が確かにできたような気がする。
二人を見送り、改めて雅樹と二人きりになった時、芽衣は新鮮さを覚えた。
雅樹と二人きりになったことが妙に照れ臭いというか恥ずかしいというか、
不思議な気持ちだった。
自分の表も裏も、全てを知られてしまったような気持だった。
(もう、雅樹の前では何一つ隠し事はできそうにもない。)
雅樹は誠と優が帰った後、シャワーを浴びる間もなく芽衣を求めてきた。
芽衣もそれを望んでいた。
二人は二人きりであることや互いが夫婦であることを繰り返し叫びながら汗にまみれた。
互いのアナルを舐め合い、互いの性器を舐め合い、
口で、指で、ありとあらゆるもので愛撫を加えながら、
獣のように声を出して何度も絶頂を迎えた。
芽衣だけではく、雅樹も、もう芽衣に隠し立てはできないことを実感していた。
二人とも、相手から自分を隠すことを捨てたかのようだった。
ある意味では羞恥心さえ無くしていた。
互いに四つん這いになり互いの身体を弄った。
ベッドの上で、床の上で、キッチンで、身体を重ねた。
バスルームの床の上に転がり泡まみれになりながら互いの身体を弄った。
そして最後はベッドルームに戻り、自分たちの交わる姿を様々な方向から鏡に映し、
互いのオナニーを見せ合い、
同時に何度目かの絶頂を迎えたところで疲れ果て、眠りについたのだった。
芽衣は自分の愛液と雅樹のザーメンまみれになったままの、
雅樹のペニスをいじりながら眠った。
芽衣が目覚めた時、もう既に昼を過ぎていた。
明け方まで雅樹と交わり合い、辱め合い、
お互いを曝け出した肉体的な疲労は残っていたが、
心はどこか解放されたようで、寝不足の割にはすがすがしい目覚めだった。
子どもたちが二人とも合宿などでそろって家を明ける時にしかできないことではあった。
程なくして雅樹も目を覚ました。
「おはよう…、でもなさそうだな。今何時だ?」
「もう、お昼の1時過ぎよ。」
「そうか。もうそんな時間か。」
芽衣は雅樹に抱きつき、キスをし、股間に手を伸ばした。
「さすがにここも、お疲れ様状態ね。」
「ああ。今夜はさすがに無理だろうな。」
「ええ、それはわたしも同じ。」
芽衣はキッチンに向かい、サンドイッチを作り始めた。
雅樹のリクエストで、裸エプロン姿でキッチンに立ったのは、新婚時代以来だろうか。
しばらくすると雅樹が起きてきて、後ろから抱き付いた。
「あら?今夜はもう無理な人がどうしたのかしら?」
「あそこが立たなくても、こうすることは好きだからね。」
雅樹はそう言いながら芽衣の股間を弄り始めた。
「ちょっと、パンが切れないじゃない。包丁、持ってるんだからね。」
芽衣が包丁を持ったまま後ろを振り返ると、雅樹の股間は大きくなり始めていた。
芽衣はしゃがみ込み、雅樹のペニスを撫でながら言った。
「今夜はお休みしないと、折れちゃうわよ。」
朝食とも昼食ともわからない食事を終え、片づけを済ませると、
芽衣は雅樹が眠ってしまって一人取り残されてから考えていたことを問うてみた。
「ねえ、雅樹。これからっていうか、今後、どうするの?」
「どうするって?」
「つまり、また優とか誠とかを呼んで楽しむの?」
「芽衣はあの二人が気に入ったのかい?」
「あの二人って言うよりも、わたしは女同士の関係はそれほど興味ないから、
女性は優じゃなくてもいいのかなって思うけれど…。誠のことは気に入ったわ。」
「彼もなかなかのテクニシャンだからね。
若い割にはかなりの人数を相手にしてきたようだし。」
「それだけじゃないの。誠のペニスって、わたしのと相性がいいのかもしれないわ。」
「見たところ、サイズは普通だと思うけれどなあ。」
「ううん。大きさじゃないのよ。硬さと言うか、形と言うか。
中に入ると、わたしの敏感な場所を上手に擦ってくれるっていうか。」
「へえ。じゃあ、誰にとっても最高って言うわけでもないんだな。」
「だから相性だと思うんだ。」
「だったらまた誠に声をかけてみるか?」
「あなたは優ちゃんがお気に入りなんでしょ?」
「いや、一番のお気に入りって言うわけじゃない。
こういうのは相手の身体よりも、相手が誰かっていうことが結構大事なんだ。」
「身体じゃなくて?誰かっていうことが大事なの?」
「そうさ。芽衣が
《夫の見ている目の前で他の男とセックスしてると思うと異常なくらいに感じる》
と言ったことと同じようなことさ。」
「う〜ん。よくわからないわ。」
芽衣は一つ大きく伸びをした。
雅樹は芽衣を抱きしめ軽くキスをした。
「じゃあ芽衣。一つ質問がある。本当のことを答えようと嘘をつこうと君の自由だ。」「今更嘘なんかつかないわ。」
「じゃあ、本当のことを話してくれ。悠一とはいつからだ?」
「???」
「本当のことを話すと言ったじゃないか。」
「ゆ、う、いち?」
「知らないはずはないだろ?」
「悠一って………。」
「山岸悠一。彼の父親は山岸友和。山岸とは大学時代、バッテリーを組んでいた。
あれ?ひょっとして、君は知らないのかい?」
「何を?何のこと?」
「なんだ、本当に知らないみたいだな。
でも悠一の話が出たくらいで動揺するようじゃ、新しい出発はできないよ。」
「………」
「ぼくはそのそのことを言ってるんだ。
夫の大学時代の親友の息子とセックスをする。
どうだい?なかなか興奮するシチュエーションだと思わないか?」
「じゃあ悠一は…。あなたの親友の息子っていうこと?」
「まあ、そういうことだ。
芽衣、本当にそのことを知らずに悠一と寝たのか?」
「………。」