新しい環境-4
「よく出来たね杏」
杏はちんちんの格好をさせながら
杏の尻に鞭をパンパンと叩く
「ほらボール取って来て」
杏は四つん這いでかけていった。
「そろそろ家に入ろうか」
杏のリードをひっぱり家の中に入れた。
「よしよし、エサを持って来たよ」
皿を並べた。
「エサ皿を置かれても、ヨシと言われるまではだめよ
杏は餌皿に顔突っ込む
「慌て過ぎ」
明美は笑いながら尻を鞭で叩いた。
優雅な朝食を取っていた。
食卓には軽食が並べられ、コーヒーを姿勢よく飲んでいた。
コーヒーを飲みトーストをほうばる。
「水を飲みなさい。
ああ、こぼしたらお仕置きだよ。」
ペット用のエサ皿に水がたぷたぷと注がれる。
それを杏は顔を近づけてすすった。
明美は杏の尻を撫でたり叩いたりしながらそれを見守った。
杏は中々ペットの状態に慣れなかった。
衣服も着せてもらえず全て丸出し。
いつか人間に戻してもらえるのだろうか。ぼんやりと考えた。
明美はおいしそうにコーヒーをすすっていた。