世界崩壊。-2
愛してくれる恋人も家族も空気も時間もわがままも皆すべてが宝物だった。
だったこと。を何時しか忘れてしまう。
そっと明かりを消して眠りに就いた。
明日が来るのは当たり前ですか?
僕のなかの僕の問い掛け。
消える不安には二つあると思う。
一つは自分の意識が無くなる不安。自我の喪失。
もう一つは他者から忘れ去られること。
眠れず意味のない議論を頭の中でしながら眠るのがこわくなった。
君がいなくなったみたいに急に僕は鼓動を奪われるのではないのか。
杞憂だ。
空論だ。
と雑念を蹴散らしていく。
為すべき役割を忘れた堕天使たち。
命を奪う兵器たち。
急速に世界は汚れていった。
僕も壊れていった。
汚く脆く。
世界は朝を迎える。
綺麗な朝日に涙を流した。
切なかったわけでもない。悲しかったからでもない。ただ生きている実感が
まだ残されていた輝かしい世界が僕の涙を読んだんだろう。
君は人生に愛されている。
君は人生を愛していますか? 愛してます。
〜後書き〜
失恋と現在の世界の危機を織り込んで書きました。
当たり前に成り立っているこの世界も恋人同士も脆いもの。 だからこそ愛をもっていきたいですね。
hippo