新たな肉棒-6
(中谷君なら、一回好きにさせてあげれば黙っててくれるかも知れないな…。)
根負けした奈々はそう思ってしまった。岳斗や優希と違い執拗に脅してくるタイプの人間ではない、きっと一度言うことを聞いてあげればきっと黙っててくれるはず…、そう考えた。これ以上拒否して無理矢理されるよりは傷口は浅くて済むだろう。諦めさせる事が困難だと思った奈々はとうとう裕太の要望を飲む事にした。
「一度だけ、一度だけ抱かせてあげたら…黙っててくれる?」
顔色を伺いながら聞いた奈々。裕太は無邪気そうに喜ぶ表情で答えた。
「は、はい!」
と。様子から脅す気はないようだ。ただ一回でいいからヤリたいだけだと感じた。奈々は覚悟を決めた。
「分かったわ…。一回だけよ…?」
「は、はい!」
裕太は画面を消してスマホをポケットに閉まった。
「だ、旦那さんにしたみたいに、エッチに迫って貰っていいですか…?」
もう要望は全部聞いて満足してもらおうと決めた奈々。
「いいわよ?」
奈々は緊張気味の裕太に歩み寄る。
「わ…」
奈々は体がガチガチの裕太に抱きつくように手を回し、目を見つめながらキスをする。
「!?」
緊張で更に体が固まる裕太。そんな裕太に桃色の鼻息を溢しながら濃厚なキスをする奈々。
「フゥゥン…、チュッ、チュッ…」
裕太からは脅して体を自由にしようとする悪意は感じられなかった。やはり一回ヤラせてあげれば済みそうだ、そう思った。裕太の口の中に舌を入れ悩ましげに舌を絡める奈々。超エロモードで裕太を骨抜きにしてしまおう、そう決めた。
(ああ…とろけそう…)
大人の味のキスに裕太はメロメロだ。口の中を艶かしく撫でる舌に魂を抜かれそうになる。
「中谷君…いつも気にかけてくれてありがとう…。今日はそのお礼よ…?(だからこれでなかった事にしてね?)」
奈々はそう言ってニコッと笑う。そして裕太の前にゆっくりと跪きベルトを緩める。
「あ…いきなり…」
「して欲しいんでしょ?」
「はい…」
微笑しながら裕太を見つめ、ズボンを下ろす。そしてパンツの上から股間に手を当てる奈々。
「もう元気になってる…」
ゆっくりとペニスを掌で包み込みながら動かす。
「ああ…」
ペニスがビクンと反応する。ゆっくりと撫でる奈々の手が気持ちいい。裕太は眉間に皺を寄せ口を半開きにして鼻息を荒くする。