君がくれた永遠-7
「本当に……卑怯だよ。こんな手紙を読ませるなんて……うぅ、もうあなたに返事も送ることさえできないのにもうあなたが一番楽しみにしていた私の手紙さえ読めないじゃない!それなのに……どうして私にこれを送るの?」
次に日記のページを捲る。一番最初に書かれていたことは……
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4月1日
私は〇〇高校に無事入学することができた。友達100人できるかな?
4月2日
今日もドキドキと教室を見渡す。そんな中一人机に座る少女に話し掛ける。私とその少女の趣味が驚くほど似ていたのですぐ話題が消えるはずがなかった。気が付けばこれが初めての友達だ。
彼女の名前は朝霧 礼夢
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高校生活一日一日が書かれていた日記だった。私はそれを時間の限り読み続けた。そして、ある日の日記にくぎつけとなった。
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〇月〇日
最近私は恋をしているのだろうと思う。しかも、その相手は女性。私って可笑しいのかな?でも、本当に好きだと思う。この日記は私しか見ないしこの日記で告白しよう。
私はあなたが好きです礼夢。
もちろんLikeじゃなくLoveだよ?
――
どうしてだろう。私の瞳から涙が消えていた。悲しかったのに消えてしまった私の悲しみ。それはどこへいってしまったのか、もう私の中からは完全に悲しみから嬉しさと変わっていた。
「ありがとう晶奈ちゃん……私も大好きだよ。もちろんLoveだから……そして、助けてくれてありがとう。あなたがくれた命、大事にするから……」
Fin