夫 雅樹との世界 4 夫の変化 新しい世界への序章-2
2010、2011、
明らかに、年代別のフォルダだった。
約10年間ほどの写真データが収められているのだろうか。
芽衣は正樹を見た。
正樹が黙って頷く。
芽衣は迷わずにそのうちのひとつを開いた。
一番、最近のフォルダだ。
そこにはさっきとはまた違う女性たちの写真が収められていた。
これも明らかに、その場には3人の人物がいることがわかる。
このフォルダには最初のフォルダと比べ、さらに激しく卑猥な写真が収められていた。
雅樹のぶっといあのペニスが、
若い女性のアナルに突き刺さっている写真。
この女性の顔も、笑顔だった。
どのページにも、言葉ではなかなか言い表せないほど、
男女が複雑に絡み合った写真が収められていたが、
女性たちの顔は皆、笑顔で輝いていた。
時々苦痛そうな表情を見せている女性もいたが、
よく見ると、それは耐えに耐えて、感極まったような恍惚の表情だった。
何枚かを連続でスクロールすると、
突然、女性の、明らかに苦痛にあふれた写真が芽衣の目に飛び込んできた。
芽衣は、数枚ページを戻すと、改めて1枚ずつ写真を見直し始めた。
女性のお尻がアップで映っている。
そのアナルにはペニスが突き刺さっていた。
次の写真は前の写真と全く同じアングルで、
引きの写真が写っていた。
女性のアナルに突き刺さっているペニスは、
明らかに、仰向けに寝た雅樹のモノだった。
次の写真は、カメラを手にした女性の手の先に、
黒々としたバイブが握られていた。
雅樹とつながった女性の顔には、恐怖のような表情が見て取れる。
さらに、アナルから抜かれたばかりの雅樹のペニスと、
そのヌラヌラと光った肉棒の背後に、ぽっかりと穴をあけたアナルが映っていた。
そこに忍び寄る、女性が手にしたバイブ。
次の写真が、さっき芽衣が見た苦痛の表情を浮かべた女性の写真だった。
よく見ると、さっき雅樹のペニスが刺さっていたアナルには、
カメラを持っている女性が手にした、あの黒々としたバイブが突き刺さっていた。
その下のオマ〇コには、雅樹の肉棒が突き刺さり、
その後ろに恐怖の表情を浮かべた女性の顔と、
女性の体を上にした雅樹の姿が映っていた。
(ふたつの穴に入れてるの?2本ともズッポリと…。」
雅樹のペニスとバイブを上下の穴に突き刺したまま、
自分の乳房を揉みしだき、口からよだれを垂らしながら、
まさに恍惚の表情を浮かべているさっきの女性の顔が映っていた。
芽衣は深くため息をつくとスマフォを雅樹の手に戻した。
「もう十分。よくわかったわ。雅樹がどうしたいのか。
そしてわたし自身の気持ちもね。」
「ぼくの気持ちが通じたのかい?」
「さあ、どうかしら。雅樹の気持ちがわかった、というよりも、
わたしがどうすべきか、どうしたいかがよく分かったわ。」
「芽衣自身がどうしたいか?」
「ええ、そうよ。わたし自身がどうしたいのかが、
この写真を見ていて、よ〜くわかったの。」
芽衣は、改めて正面から雅樹の顔を見た。
「ねえ、雅樹。わたしも………。この子たちの仲間に加えて。」
「。。。」
「ううん。あなたの会社に入社したいとか、
あなたの部下になりたいとかじゃなくて…。」
「この子たちの仲間になりたい?」
「ええ。わたしも、この子たちと一緒に雅樹に抱かれたいの。
この子たちのオマ〇コに突き刺さった雅樹のペニスを咥えたり、
わたしがフェラチオした雅樹のペニスを、
この子たちのオマ〇コやアナルに突き刺したいの。
この子たちともほかの男の人とも、雅樹と一緒に一緒に楽しみたいの。」
「………。」
「ねえ、他の女の子たちの中に入ってたペニスの味、想像しちゃったの。
女の子によって、違う味するんでしょ?
わたしも味わてみたくなっちゃった。」
「他の女の子のオマ〇コから溢れ出てくる雅樹のザーメンの味は、
わたしの口に中に出したザーメンの味と違うんでしょ?
わたしに確かめさせて欲しいの。」
そう訴える芽衣の目は、不思議なことに涙でいっぱいになっていた。
「あと、もう一つ、思ったことがあるわ。」
「???」
「わたしが、どんな顔してるのかなって思ったの。」
「芽衣の、顔?」
「ええ、そうよ。わたし、どんな顔してるんだろうって。
例えば、雅樹に後ろから突かれている時の顔。
雅樹の、ううん、雅樹のでなくてもいい。
誰かのペニス、咥えてる時のわたしって、
どんな顔、しているんだろうって思ったの。」
「うん。」
「雅樹のスマフォに映ってる女の子たちの顔ってとっても幸せそうだった。
楽しそうとか苦しそうとか、
中には気が狂っちゃったみたいに目を剥き出しにしている子もいたけど、
誰もみんな満足気で幸せそうだった。
でも、わたしはどうなんだろうって思ったの。」
「そうか。」
雅樹が部屋の時計に目をやりながら言った。
「自分がセックスをしている時の顔を、
芽衣自身が見てみたくなったってことか。」
「ええ。そう思ったら、わたしまだ一度も見たことがないような気がするの。」
「今までに?だってバスルームとかラブホテルとかで、
鏡の前でやったことはあっただろ?」
「ええ。でもその時は漠然としていたって言うか。。
誰かの表情を知って、それと比べてっていうことは、
なかったような気がするの。
今は………。乱れている自分の姿を見てみたい。そんな感じかしら。」
「ぼくが見ている方がいいのかい?」
「そうね。あなたに見られながら、別の人にされている時の顔、自分で見てみたいわ。」