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最後の、最高の学園祭
【学園物 官能小説】

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合宿再スタート 出逢い改め-3

「旬君。これ、確認ね。わたしはあなたたちの先生。
 でも、その前に、一人の女なんだよ。」
「はい。ぼくもそれは感じてました。」
「あ、嬉しいな。わたし、旬君が職員室に来てくれた時、
 正直、ドキドキしちゃった。
 もちろん、倫也君もだけど。
 あ、この二人を選んでわたしのところに来させるなんて、
 菅田将暉、さすが!って思ったの。」

「えっ?そこまでわかってたんですか?」
「当たり前でしょ。なんてたって、、、」
「副担任なんだから。」

二人は互いに見つめ合い、笑いあった。
「でも、本当のところ、愛依ちゃんとはどうなの?」
「短い時間だけど、一緒に部屋にいましたし。
 教室でも、愛依ちゃんのこと、見てましたから。。」

「あれ?旬君の本命は愛依ちゃんだった?」
「本命とか言うのとも違うんだろうけど、
 なんか、気になる子、ですよね。」

「守ってやりたくなるような、でしょ?」
「はい、あっ、図星です。」
「それが彼女の最大の魅力よね。
 彼女自身は、まだ気づいていないけど。。」
「でも、それって、気づかないでいてくれた方がいいこと、ですよね。」

「そうかもね。旬君、やっぱり、よく見てるね。なかなか鋭いし。」
「まあ、愛衣ちゃんにはふられちゃいましたけどね。」
「いや、リベンジのチャンスは、まだいくらでもあると思うな。」

「旬君。」
「せんせい。」
二人は黙って、しばらくの間見つめ合っていた。

「いいよ。時間はまだまだあるから。旬君の思う通りで。」
たか代は旬に身を預けた。
旬はたか代の肩を抱き寄せると、そっと唇を近づけた。

(ぼくの思う通りでいい、っていうことは。。。)

「先生。ごめんなさい。」
旬はたか代の肩を押し、たか代の身体を遠ざけた。
「どうしたの?旬君。」
「先生、もしかしたら、、わかってますよね。」
「何のこと?」

旬は下を向いたまでま、たか代の顔が見れなかった。
「あの、、その、m、つまり、、ぼくが、まだだ、ってこと。」
「ああ、童貞ってことでしょ?そりゃあ、わかるわよ。
 だから、どうかしたの?」

「あ、いや、だ、って。ほら。。」
「だからさっき、言ったでしょ。旬君の思う通りで、って。」
「ぼくの思う通り?」
「そう。キスしたかったらすればいいし、
 何処か触りたければ触ればいい。
 男女が親しくなる方法に、決まり事なんてないのよ。
 まあ、人によっては、好みとかがあるから、
 変なこだわりを持つ人もいるけどね。」

「変なこだわり?」
「そう、例えば、最初は寝たままの正面からとか、
 最初から女が上は恥ずかしいとか。
 愛撫は上の方から徐々に下に、とか。

 伝統芸能じゃないんだから、
 そんなの自由でいいと思わない?
 お互いが理解し合えていれば、何の問題もないでしょ?

 わたしが旬君を押し倒して、
 君の上になったりしたら、ダメなわけ?
 わたしがそうしたくなって、
 相手がそれを受け入れてくれるんだったら、
 正しい方法とか順序なんて、ないと思わない?

 だから、旬君の思うとおりでいいの。
 初めてだったら、なおさらよ。

 隅々までじっくり見てみたいとか、
 どこそこに触ってみたいとか、
 いろいろあるんじゃないかなあ。
 まずは、それをやってみればいいっていうことよ。」

たか代の話を聞いていた旬は、しばらく考えてから、ようやく口を開いた。
「じゃあ、、、まずはぼくの話を話を聞いてくれますか?」
「いいわよ、さ、座って。」

旬は優しい笑顔のたか代に引き付けられるように、たか代の横に座った。

「ぼく、今日、ジュンコと同じ部屋になって。。
 いろんな話をしているうちに、
 なんか、急にジュンコがぼくに迫ってきて、
 で、その時に、ぼく言ったんです。

 ジュンコには好きな人がいるだろ?
 ジュンコはバージンなんだったら、
 それは、一番好きな人に捧げるべきだみたいなこと。
 それも、偉そうに。」

「へ〜。そんなことがあったんだ。それで?」
「で、そのあと、愛依ちゃんに、部屋割りを代えて欲しいって。。」
「あ、やっぱり、そうだったんだ。」
「そしたら、愛依ちゃん、
 旬君が必死に考えて出した結論だったら、
 理由なんて聞かなくてもわかるって言って。
 そうしようって言ってくれて。
 逆に、自分がそこまで考えてなかったって、自分を責めて。」

「旬君。君たちのクラスって、
 今のままでも、最高のクラスだよ。」
「そっかなあ。ぼくにはよくわからないけど。」
「で、ジュンコのことは解決できたわけだ。」
「はい。で、新しい部屋割りが発表されて。。
 見たら、ぼくが松先生と一緒になってた。」

「旬君が童貞だから、ベテランの松先生ご登場っていうこと?」
「きっと、そうなんじゃないかなあって。」

「あのさあ、外れてるかもしれないけど、
 うちのクラスって、未経験者、多いよね。」
「えっ?そ、そうなん、です、か?」

「旬君ってさ。男同士になると、結構強がり言うタイプじゃない?」
「・・・」
「女の子にも、たまにそういう子、いるけど、
 男の子の方が、いかにも経験豊富、って話しがちなんだよね。
 逆に、女の子は、少なめに申告したり。。」
「・・・」

「あ、必ずしも、そうだって決めつけてるわけじゃなくてさ。」
「本当のことなんて、なかなか言わないものだってことですね。」

「そう。だから、3Cの女子が、
 あの時、わたしにビビりながらでも本当のこと話してくれた時、
 本当にうれしかった。
 流星も、本当のこと言ったけど、
 ほかの男子は旬君も含めて、本当のこと、まだ言ってないもんね。」
「・・・」


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