オンナのウラミ-7
取り敢えず殺気立つ雰囲気は収まったところで岳斗が言った。
「じゃあ契約成立でいいな?」
健司はニコッと笑った。
「で、高橋さんの握ってる情報とは??」
岳斗は健司に電話で接触した時に、秋山についての情報を持っている事を把握していた。
「秋山なー、あいつは抱えるメンバーに手を出すだけじゃねーんだよ。もっとヤバいのに手を出してるんだ。」
「ヤバいのとは??」
「JCだよ。」
里美は驚いた。莉乃も知らないようだ。
「JCって…」
「女子中学生だよ。勿論女子高生もな。あいつは女子中学生や高校生専門のいくつかの売春組織とツルんで、気に入った少女と性行為を繰り返しているロリコン野郎なんだよ。」
「う、嘘でしょ…?」
里美は節句した。メンバーには清純さを売りにしている為、恋愛禁止を打ち出しており、もし見つかった場合はメンバー退会、左遷などとペナルティーが課せられる。かつて莉乃も異性交遊がバレて地方グループに左遷された事がある。そこまで厳しくしておきながら自分は未成年との性行為を行なっていると言う情報に耳を疑った。
「マジかよ!あいつ、ロリコンかよ!?ハハハ!」
岳斗は楽しそうに笑った。
「ウラは取ったから間違いない。それを押さえて本人につきつければ、あんたの言う、メンバーに打撃を負わせずに秋山を芸能界から追放出来るんじゃねーのか?お前にとっても復讐になんだろ。」
そう言って健司は里美を見た。
「岳斗さんは私がメンバーに迷惑がかかる事を心配してるのを考えておいてくれたんですか…?」
岳斗は笑ってはぐらかす。
「たまたまだよ、たまたま。結果的にいいだろ?その方が。」
「はい。」
莉乃は少し笑みを取り戻したように見えた。
(何??岳斗ってそんな優しいトコあるの??それにもしかして私にとっても復讐になるからこの話に巻き込んだの…?)
そんな目で岳斗を見つめた。
「俺は楽しければ何でもいいんだ!さて、ロリコン教祖様を芸能界から追い出すぞ!」
岳斗と健司はハイタッチをして笑っていた。
「まー安心しろよ、今回は手を出さないからよ。」
健司は莉乃に向かってそう言った。
「じゃあ1ヶ月くれ。バッチリ証拠は掴んで来るからさ。」
「よろしくー!」
健司は背中越しに手を振り部屋を出て行ったのであった。
(もしかして岳斗って…いい人?)
里美がそう思ったのも束の間、岳斗は莉乃に言った。
「じゃあ秋山を陥れるのに協力する代わりの約束、果たしてもらうぜ?いいな?3P。」
莉乃は頷く。
「さ、3P??」
首を傾げる里美。
「えっ?えっ?私も…!?」
「他に誰がいる??」
「な、何で私が!?」
「里美なら何でもしてくれんだろって思って言ってなかったし。じゃあヤルぞ!」
「な、何なのよ!?」
いきなりの事で動揺が隠せない里美ではあったが、数分後、ベッドの上で全裸になり猥褻行為を行う3人の姿があった。