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柿野日奈子 その飛躍に隠された秘密
【スポーツ 官能小説】

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下半身強化のために 理論編-3

「ショートアイアンは、どうだ?
 アプローチは、ずいぶん得意そうだが。」
「いや〜。アプローチは得意ですけど、ショートアイアンは、、、
 使えませんねえ。」
「ダメか?」
「だめですね〜。物足りなくて。
 あ、たまに、個人練習では、使うこと、ありますね。
 別の場所の練習に使うとか。」

「別の場所?」
「ええ、別のホールに入れるときのアプローチには、
 ショートの方が扱いやすいんです。
 まだ、実際の試合で使ったことはないですけど。」
「あ、なる、ほど。」
「あ、今の、。ギャグですよねえ。?」
「ちゃんと伝わったか?」
「ええ、カタカナで言えば、もっと伝わりますよ。」 
腰越は頭の中で想像し、納得した。

「でも、コーチのグリーン周り、素晴らしかったです。
 グリーン手前にある丘やそれを取り囲むバンカーや池の位置。
 様々な条件を考えて、距離も方向もしっかりと計算して、
 明らかに強めに打っているのに、
 あんなにぴったり、カップに寄せてくるなんて。」

「いや、力加減はせず、常にフルショットだけどな。
 お前のアプローチも、常にピンに絡んでいたぞ。」
「わたしは、とにかく早く入れたいタイプですから。
 ズバッ、っと行くのが好きなんです。
 ノーパットが理想ですからね。
 だから、パンティーは履かない主義なんですよ。」
「常にノーパン=ノーズロ=直接カップイン、ってことか。」
「名解説、ありがとうございます。」

「そのせいか、日奈子はグリーンに落とすと言うよりも、
 直接ピンを狙ってくるなあ。」
「はい。おっ立っているものが、獲物ですから。」
「直接、ピンに当たるショットが何回もあって、
 オレも思わず声を出してしまったよ。」

「わたしは、コーチの、どんな距離からでもしっかりカップを狙ってくることに
 感激しましたよ。
 時には強引にカップにねじ込んで来るかと思えば、
 カップのふちを舐めるような際どいのも、何度もあって。
 そのたびに、わたし、しびれました。
 ところでコーチ。弓道。。。。。。」

「弓道?おっと、そうだった。
 危うく忘れて、また日奈子のホールに
 カップインしようとするところだった。」
「本来、ゴルフのコーチであることを忘れないでくださいね。」
「大丈夫。多大な報酬のために、その準備も怠ってはいない。」

「日奈子。これを見ろ。実際に弓を射ているビデオだ。」
「。。。ビデオを見るために、着替えさせた訳じゃないですよね?」
「いや、日奈子の道着姿が見たかったのも確かだが。」
「コスプレ趣味ですか?」
「まあ、じっくり見てみろ。」



「どうだ、ゴルフとの共通点はみつけられたか?」
「アドレス、、、構え、ですか?コーチ。」
「そうだ。お前もそこで、弓を構えてみろ。」

「もっと足を広げて。」
「そう。腰を落として。」

「あのー。そもそも、コーチって、
 弓、やったこと、あるんですか?」
「いや、若いころ、女子大生がやってたのを
コッソリ覗いたことがことがあるくらいだ。
バレて、さんざん弓で射られそうになって、逃げたけどな。」

「コーチ。わたし、真剣なんですよ。」
「わかってる。だから、実は、専門家を呼んでいる。
弓道家の。。。」

「だったら、最初から紹介してくださいよ、まったくもう。」
「いや、オレよりいい男だから、日奈子が惚れてしまうかと思って。。。」
「そんなこと、コーチが気にすることですか?
 わたしは今、ゴルフの上達以外に、何も興味はありません!」
「日奈子。それでこそ、オレの弟子だ。
 トッププロになるまでの我慢だ、って、お前、なにやってんだ。」

「いや、さすが、スポーツマン、
 締まったいい身体、してるなと思って。」
「って、どこ、触ってンだ。触るなら、胸とか腹筋だろ!
 関係あるのか、股間が!
 だから、紹介するの、渋ってたんだよ。」

「渋って、、、誰ですか?渋野って?」
「誰もそんなこと、言ってないって。
 それより、離れろ。そんなに密着してたら紹介もできないだろ。
 ほら、股間へのスリスリをやめる!」
「いや、下半身の安定は、股間かな、って思って。」
「日奈子。ホントにやる気、あるんかい?」
「いや、腰越コーチ。日奈子さんの言ってることって、
 あながち、外れてはいないと思います。」

道着に身を包んだ好青年が、そこには立っていた。
「ぼくらも弓を引くとき、けつの穴、閉めろ!って、
 さんざん言われました。」

「そう。その通りだ。だから今回、日奈子には、
 弓道の極意に触れてもらおうと思ってな。」
「単なるコスプレ趣味の変態親父じゃなかったんですね。コーチ。」

「お前さあ。もう少し、尊敬の念、って、もてない?」
「だったらコーチもコーチとしての威厳と、実績を持たないと。。。」
「確かにおっしゃる通り、って、実績はお前次第だろ!」

「いまさら自己紹介もしにくいですが。
 初めまして。こちら、名刺です。」


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