新生活-3
-------------------LINE
てつじ「さやかちゃん、よろしく。てつじです。」
さやか「さやかです。よろしくお願いします。」
てつじ「ゆきちゃんから、すごく可愛らしい女の子だって聞いてるよ。ゆきちゃんの親友なんだってね。」
さやか「親友っていうか、高校で初めて出会ってまだ2日なんですけど、仲良くさせてもらってて」
てつじ「そうなんだ!ゆきちゃんてズカズカくるタイプだもんね。本当は俺とのLINEも無理やりだったんじゃない?」
さやか「いえ、そんなことはないです。やり取り出来て嬉しいです。」
(ゆきちゃんの言った通り、優しい人かも...)
てつじ「それならよかった。俺も彼女欲しくて、さやかちゃんみたいな子が彼女になってくれたらな。すっごく嬉しいんだけどな。」
さやか「あたしも彼氏は欲しいなって思います。でも、てつじ君理想高いって聞いてますよ。あたしなんかじゃダメだと思いますよ。」
てつじ「ゆきちゃんからプリクラ見せてもらったよ。顔は理想!可愛くて俺好み。それに性格もゆきちゃんが言ってた通り可愛らしいね。それも理想。あと1つおれの希望があるんだけど、それは今回は言わないでおくよ。」
さやか「え、可愛いとか言われたことないです。希望ってなんですか?気になります!」
てつじ「さやかちゃんが俺の事、好きになってくれるなら教えるよ。それ聞いても、大丈夫ってくらいになったらね。」
さやか「なんですか。それー。」
てつじ「ちなみに、ゆきちゃんは知ってるよ。でも、まだ聞かない方が良いかもよ。」
--------------
顔や、性格が可愛いなんて言われたことのないさやか。
てつじに少しLINEで言われるだけで胸がときめく感じを覚えた。
あとひとつの希望がどうしても気になって、人の家で勝手にゴロゴロとくつろいでるゆきに聞いてみた。
さやか「ゆきちゃん、てつじ君の顔と性格以外の理想って何なのかな?てつじ君がゆきちゃんなら知ってるって教えてくれて。でも、てつじ君は、あたしがそれを聞いても気にならないくらいにてつじ君のこと好きになったら教えてくれるって。。」
ゆき「ふふっ。へー。知りたいんだ。それって好きになってるんじゃないの?本当ウブなのね。こんな今日やり取りちょっとしたくらいで好きになるなんて。」
さやか「いや、まだ好きとかじゃ!ただ、理想が気になっただけで。てつじ君の顔も知らないし...」
ゆき「いーや。それは好きなの。さやかはてつじ君が好きなの。顔って。だってさやか、性格が良い人がタイプて言ったじゃん。顔では選ばないんでしょ?」
さやか「そりゃ、性格が良い人がタイプだけど、顔はやっぱり気になるよ。」
ゆき「それっておかしいでしょ。顔気になるなら好きってことじゃん。ほら言ってみな。あたしはてつじ君が好きって。」
さやか「え、そんなこと言えないよ。だって...」
ゆき「だってじゃない言うの。ほら言って。練習よ。早く。」
さやか「...あたしは...てつじ君が好き...」
ゆき「聞こえない。大きい声で。」
さやか「やだ。恥ずかしい。。」
ゆき「は、や、く!!」
さやか「あたしはてつじ君が好き!」
ゆき「もっと大きい声で」
さやか「あたしはてつじ君が好き!」
ゆき「てつじ君のためなら何でもします。」
さやか「てつじ君のためなら何でもします!...え?」
ゆき「もう1回!」
さやか「何でもって?」
ゆき「好きになったら女は尽くさなきゃ!ほら言ってみて。」
さやか「てつじ君のためなら何でもします!」
ゆき「...だって。聞こえたー?」
と携帯を耳にあて話し出すゆき。
さやか「え、どーゆーこと?」
ゆき「うん、うん、そうだね。そうしとくー。了解。」
ゆき「今のてつじ君。さやかの告白受け止めるって。今日から俺の彼女だからって伝えとけってさ。良かったじゃん。おめでとう。」
さやか「待って!話がわかんない!なんで?どーしよ!」
ゆき「好きになったんでしょ?てつじ君のこと。良かったじゃん。あんたは今から彼氏持ち。てつじ君がさやかの彼氏!わかった?」
さやか「え、わけわかんないよ!そんな、どーしよ。」
ゆき「嬉しいの?嬉しくないの?どっち?」
さやか「そりゃ、彼女にしてくれるって言われたら嬉しいけど、でも。。どーしたら良いかわかんないよ。」
ゆき「そーだよね。もう1つの理想もあるし。でも、あんたはもうてつじ君の彼女!嬉しいなら嬉しいで受け止めなさい。とりあえず、お風呂入っておいでよ。頭リセットしておいでよ。」
さやか「う、うん。」
(どーしよ。彼氏出来ちゃった?どんな人だろう。LINEでは優しかったし、かっこいい人かな?期待しちゃう。)