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最後の、最高の学園祭
【学園物 官能小説】

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本番に向けて 合宿1日目 その2-2

「作り直す?どこから?」
「わからない。でも、とにかく作り直す。
 あ、もしかしたら、今日の部屋割りとかも変わるかも。」
「今日の部屋割り?」
「それって、さっきの1時間がチャラ、ってこと?」
「それも、あり、って、こと、で。。」

「嘘だろ?俺たち、結構良いところまで。なあ。」
「うん。それはそうだけど。。」
「他のやつらだって、それなりにいい感じになったんじゃねえのかよ。」
「ま、確かにな。それが白紙撤回になるってことは。。」
「愛依は、もしかしたらの話、してんだよ。」
「そうなったら、それはそれでいいじゃん。」
「おい。お前、そんなこと言ったって、俺たち、もう少しで。。」
「もう少しでナニよ?そんなこと言ってる時点で、チャラよ。」

鈴は健の横腹に肘打ちを食らわすと、愛依に言った。
「愛依。いいよ。愛依が納得するようにして。
 どのくらい、時間、かかりそう?」
「どうせ、このあとは昼御飯でしょ?
 それまで、わたしたち、好きに過ごしてていい?」
華が続いた。

「あ、それはそれで、ある意味計画通り、って言うか、
 そんな時間にするつもりだったから。」
「だったら、それでいいじゃん。」
「うん。昼御飯、食べ終わったら改めて始めようよ。
 ね?それでよくなくない?」
「サンセーイ。」

「それにさ、初めての相手と二人っきりになったときに、
 どんな気持ちになるのか、わかっただけでもラッキーじゃん。」
「結構、まじまじと観察しちゃったりしてね。」
「おや〜。隅々までお見せした方じゃないんですか〜。
「まったく〜。似たようなもんでしょ?」

なぜか女子は、鈴と華がしきりに話していた。
たか代はやはりみんなに遠慮してか、ほとんど口を挟まない。
本調子に戻ったかに見えたジュンコだったが、やはり今は物静かだった。

「ちょっと、男たち〜。いつまでもそんな顔してると、
 一緒の部屋なった時、相手してあげないよ。」
「そうよ。枕抱きしめて一晩中、泣かせておくからね。」
「おやおや、華さん。ずいぶん大きく出ましたねえ。」
「いえいえ、そういう鈴さんも、負けちゃいませんよ。」
「では、参りますか。」
「はいはい、参りましょう。ほら、行くよ〜。」
「ねえ、この施設内、いろいろ見て回ろうよ。」
「外にも、結構いろんな施設があったみたいだもんね。」
「よ〜し。では、探検にシュッパ〜ツ!!」

仕方ないと言った表情で男子たちも女子に従って歩き出した。

玄関に向かって歩き始めたみんなに、愛依が声をかけた。
「ありがと、みんな。」
「なに遠慮してんのよ。」
「そうよ。あたしたち、こうやってみんなといられるだけで、楽しいんだから。」
「そうそ、仲間だ!って実感できるだけで、
 生きてきて良かったって。
 ね、健だって、そうでしょ?」

「あ、ああ。確かに。だから、時間厳守だ。」

「流星〜。元気ないよ。」
「ば〜か。俺は絶好調。このかけがえのない時間を、
 しっかりと味わいながら、実に有意義に生きている。」
「って、流星、なんかあった?」

流星の横でたか代が赤くなってうつむいた。

「愛依。言ってね。なんか手伝えることあったら何でもやるから。」
「ありがと。ほんと、ありがと。」
「じゃあ、昼御飯の時間に、レストラン集合、でいいのかな?」
「うん。ただし、時間厳守で。」
「愛依らしいよ。じゃ、頑張って。」
「無理しなくて良いからね。」
「うん。その場その場で考えたって、
 きっとなんとかなるよ。この仲間なら。」
「ソウソ。楽にいこうよ。ネ。」

「みんな。ありがと。」


「で、どうしたらいい?」
みんながその場からいなくなると、
一人その場に残っていた旬に愛依が聞いた。
 
「エッ。そのためだったのかよ。」
「そのくらい大事なことなんでしょ?」
「ありがとう。」
「時間がもったいない。どうしたいのかだけ言って。」
「理由は聞かないのかよ?」
「聞かなくてもわかることって、あるんじゃないかな。
 旬君が必死に考えて出した結論だとしたら。」

「部屋割りのことなんだ。」
「やっぱりそうか。いきなり二人きり、だものね。
 性格的なものとか、相性も、大事だものね。
 でも、初めての緊張感とかも、大事かと思っ、、」
「いや、愛依がそこまで考えて悩んで作ったってことは、
 よくわかってる。
 あ、こいつ、短い間によく、って。
 で、オレも緊張して、ジュンコと話した。」

「やっぱ、ジュンコのことか。」
「うん。それで、今まで知らな方ジュンコのこと、たくさんわかって、
 可愛いな、女なんだなって。
 ジュンコも、オレのこと、よくわかってくれて。それで。。」

「そっか。うまくいったんだ。だったら、良かったじゃん。」
「それで、ジュンコのやつ、オレに、、その、、つまり、、
 抱かれてもいい、ってゆうか、抱いて欲しいってゆうか。。。」
「えっ?ジュンコの方から言ってきたの?
 それって、もしかして画期的なことかも。
 そもそも、ジュンコって、ああ見えて、、、」
「愛依。話が長くなる。」
「あ、ごめん。」

「でも、違うだろ?」
「違う?何が?」
「ジュンコが、あいつがホントに好きなのは、
 俺じゃないだろ?」
「えっ?でも、ジュンコから、言いだしたんでしょ?
 旬君に抱かれたい、って。」

「愛依。お前ならわかるだろ。ジュンコは、、、特別なんだぞ。」
「特別?みんな、同じでしょ?松先生だって、
 みんなと同じ、特別扱いはしないでって言ったし、
 もともと3Cの仲間のジュンコだって、みんなとおな、、、あっ。」


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