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芽衣の秘密
【複数プレイ 官能小説】

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外伝 真奈美の青春 小学校高学年 その2-1

 体験学習の夜、あの薪置き場での検査の後、敏明はそのまま治療へ移るつもりだった。
 けれど、いかにませていた敏明も、小学4年生。10歳の少年だ。
 真奈美の股間を舐め回しながら興奮してきたものの、強烈な眠気も襲ってきた。
 それは、真奈美にしても、実は同じだった。
 体の奥の方が熱くなる感覚もあったが、頭もボーっとしてきていた。

「真奈美ちゃん。検査の結果、やっぱり治療した方がいいと思うんだ。」
 真奈美の股間から顔を上げ、汗を拭くようなそぶりをしながら敏明は言った。
「えっ?わたしの体、どこかおかしいの?」
「いや、大したことはないから、ぼくが治療してあげれば、直ぐに治るよ。」
「ほんと?敏明君、ありがと。じゃ、わたし、どうすればいい?」
「それなんだけどさ。。。あのね、治療するには、もっと明るいところじゃないとダメなんだ。」
 敏明は腕を組み、困ったような表情を浮かべた。
「明るいところ?」
「そう。治療する場所を正確に確認したり、治療中の真奈美ちゃんの様子を観察する必要もあるからね。」
 敏明の説明も、よどみなかった。

「そうなんだ。結構、大変なんだね。」
「うん。でも、ぼくに任せてくれれば、大丈夫。だからさ。」
「うん。わかった。じゃあ、今日はここまで、っていうことだね。」
「さすが、真奈美ちゃん。頭がいいなあ。」
 優しい敏明に褒められ、真奈美はとてもうれしかった。

「うん。わたしもなんか眠くなってきちゃったから、どうしよう、って思ってたんだ。」
「真奈美ちゃんも眠いの?」
「うん。頭がボーっとしてきたし。」
 そう言うと、真奈美はひとつ、大きなあくびをした。

「じゃあ、部屋に戻って、今夜は寝よう。あ、この検査のことも、今度の治療のことも、誰にも内緒だよ。」
 真奈美の手を取り、真奈美が台から降りるのを手伝いながら、敏明は言った。

「それって、誰にも内緒?誰にも言わない、ってこと?」 
「そう。誰にも言っちゃだめだよ。みんなが騒いだり、真奈美ちゃんが病気だって話が広がったりしたらいやだろ?」
「だから、内緒?誰にも言わない?」
「そう。先生はもちろん、お父さんやお母さんにも、だ。」
「わかった。誰にも言わないよ。」
「うん。約束だよ。」

 ふたりは手を取り合って歩き出した。途中で、脱ぎ捨てたパジャマの下とパンツを拾い、土を丁寧に振り払った後、真奈美はそれを身に着けた。

 宿舎の入り口で真奈美が立ち止まってぽつりと言った。
「ねえ、敏明君。これで、本当の友達、だよね。」
「えっ?本当の友達?」
「うん。だって、敏明君、さっき言ったじゃん。友達になるには秘密を持たなきゃだめだ、って。さっきのことって、ふたりだけの秘密、でしょ?」
「二人だけの秘密?ホントの友達?」
「うん。」

 真奈美が先に歩き出し、入り口のドアを開け、振り返った。
「じゃあ、わたし、先に部屋に戻るね。秘密なのに、一緒にいるところ、誰かに見られたら、秘密じゃなくなっちゃうもんね。」
 そう言って、真奈美は敏明の手を離すと、ドアの中へ入っていった。
 一人取り残された敏明は、しばらくドアの外に突っ立ったままだった。

 素早く部屋に戻り、みんなに気づかれないようにそっと自分の布団にもぐりこんだ真奈美は、目をつむり、さっきのことを思い出していた。
(友達。。。本当の、友達。。二人だけの秘密。。)
       (敏明君。とも、だ、ち。。ほ、ん、、とう、、の、、)

 翌朝、真奈美は同じ部屋のみんなに起こされた。
「真奈美ちゃん、もう起きる時間だよ。」
「ほら、朝ご飯に間に合わなくなっちゃうよ。」
 いろんな声で呼びかけられ、真奈美は眠い目をこすりながら、ようやく起き上がった。
(あっ、おもらし?。。。。よかった。してないや。)
 真奈美は安心して、布団から出た。
「あー、眠いよ〜」
 真奈美が大きなあくびをしながら言うと、部屋のみんなが笑った。
「うそだ〜。真奈美、恋ばなの途中で寝ちゃったじゃん。」
「そうそう、真奈美が告白する番が来る前に、寝てました〜。」
 みんなが笑いながら話しかけてくる。
「じゃあ、帰りのバスの中で、続き、やろ?」「無理で〜す。周りに男子がいま〜す。」

(みんな、やさしい。友達っていいな。)
 そう思うと、昨日の夜のことが急によみがえってきた。
(友達。。。敏明、くん。。。秘密。。。)
 食堂に行くと、斜め前のテーブルに敏明たちの部屋の男子が座っていた。
(敏明くんは、、、)
 真奈美は、直ぐに敏明の顔を見つけた。
 同じテーブルの男子が話しかけるが、敏明は黙ってうなずいたりするだけで、食事が始まってからも、誰とも話している様子はなかった。
(敏明君が、友達がいない、って言ってたのは、本当だったんだ。)
 そう思うと、真奈美の心の中に、今まで感じたことのないような、不思議な感情が沸き上がってきた。 
 今すぐに敏明のところへ行って話しかけたい。そんな思いを抱きながら、真奈美は食事を終えた。
 部屋に戻ると、自分の荷物をまとめ、帰る準備をする。
 バスに乗り込むと、真奈美はほどなく眠りに落ちた。

 たった1泊2日だったけれど、真奈美にとっては、数えられないほどの経験ができた2日間だった。何よりも、敏明とのことは、声に出して叫びたいほどの出来事だった。

 学校に着いて、解散式があって、それぞれが家に帰り始めた。 
 歩き出した真奈美に、スッと近づいてきたのは敏明だった。
「真奈美ちゃん。治療、いつかしようね。本当の友達、だから、ね。秘密だってことも、忘れないでね。」

 敏明の顔は優しかったが、その眼の奥には何か有無を言わせないような力があった。

【これ以降は「真奈美の性春」 小学生高学年 その3」をお読みください。】


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