初体験 そのあまりにも異常な あの日 その1-2
突然、風呂場の中から、声が聞こえてきた。
「ねえ、もういい加減にしてよ。」
「いいじゃないか、和美。お前も、これが欲しかったんだろ?」
和美の声と男の声が、重なるようにして聞こえてきた。
(やっぱり和美ねえちゃん、ここにいたんだ。)
譲司は、ほっとしながらも、急にドキドキしてきてた。
(和美ねえちゃんと一緒に、誰か、男が、一緒に風呂に入っている。。)
男の声に、やさしさは感じられなかった。むしろ、和美を脅しているような雰囲気さえあった。
譲司は、何をすることもできず、そこに突っ立ったままだった。
「ねえ、帰ってちょうだい。」
「帰るったって、このままじゃ、お前もこまるだろ?」
「やめてよ。大声、出すわよ。
「ああ、久々に聞かせてもらおうか。和美の喘ぎ声を。」
(間違いない。和美ねえちゃんの声だ。)
男の声は、さっきよりも怒っているような感じだった。
(ケンカ?止める?)
(でも、いきなり、扉、開けるわけにもいかないだろ?)
(もし、ケンカとかじゃなかったら。。。)
短い時間の中、様々な想像が譲司の頭の中を駆け巡った。
≪風呂に入ってるところを覗かれた≫なんて和美ねえちゃんに思われたらどうしよう。
その思いが譲司を躊躇させた。
その後にすぐ、激しい物音が聞こえてきた。
洗面器とか、椅子とか、石鹸とか、そんなものが床とか壁にぶつかる音だった。
風呂場の入り口のドアは曇りガラスで、当然、中は見えないようになっていた。それでも曇りガラスの向こうで、揉み合っている2つの影が見て取れた。
「あう、もう、ね、お願いだから、やめて。」
「ほら、和美、こうされたら、もう逃げられないだろ。」
「ねえ、ほんとにやめてよ。ダメだって。入れないでよ。わたしたち,もう別れたんだから。」
(別れた?ということは中にいるのは、和美ねえちゃんの旦那さんだ。)
和美と一緒にいる男が誰だかが分かったことで、譲司は落ち着きを取り戻していた。
(旦那さんなら、大丈夫だ)
まだ幼かった譲司にとっては、当然の思いだったろう。
しかし、物音が止んでも、和美の怒鳴り声と悲鳴が再び聞こえて来た。
「ねえ、ほんとに、やめて」
「いやよ、だめだって」
「あ、あ、だ、ダメ。。。い、いい、」
「ほらほら、こうか?ここか?」
「あ、い、いい、だ、だめ、あ、いっちゃ、いっちゃ、う。。あ、あ、あ〜。」
叫びような声だった。譲司が今までに聞いたことのない、
泣いてるような和美の声だった。
譲司は思わず、風呂場のドアを開けた。
譲司の目に、素っ裸の和美がいきなり飛び込んできた。
和美は、立ったまま、前かがみになって湯船のへりに両手をかけていた。
その後ろからやはり裸の男が和美にしがみつきながら、和美の乳房を揉んでいた。
「きゃ〜。譲司。見、見ちゃ、だめ〜。」
譲司は目の目の光景にただただ驚くだけで足がすくみ一歩も動けなかった。
よく見ればそれだけではない。男の腰が和美の尻にぴったりとくっつき、その腰の動きに合わせ、和美の腰も動いている。
(これって、もしかしたらセックス?)
譲司はすでに、セックスという言葉は知っていたし、友達との話で、薄々どんなものかは想像していた。しかし、もちろん、今までその実際やっている姿など、見たことはなかった。
和美の顔はゆがんでいて、何とか男から逃れようとしているようにも見える。それでも、和美の胸に回った男の腕は、和美の乳房を荒々しくも見ながら、和美を離すまいとしていた。
「ほ〜。お前がジョージか。ずいぶん大きくなったな。」
突然、男が腰を動かしながら言った。
「ねえ、ダメよ。やめてよ。小さい子が、見てるでしょ。」
和美が体をひねりながら男に訴えかけた。
男の腰の動きがさらに大きく激しくなり、和美の抵抗が弱まった。
「あ、ね、ね、だめ、やめて。動かない、で。だ、だ、あ、あ、うぐ。」
和美の声のトーンが少しずつ変わってきた。
譲司は依然として、目の前で行われている不思議な行為を黙って見ているだけだった。
(でも。。。こんなことされて、叫んでる和美ねえちゃんも、やっぱり可愛いな。
それに。。。和美ねえちゃんの裸って、、、きれいだ。。。)
不謹慎だと思いながらも、譲司は頭の中でそんな風に感じていた。
そして、なんとなく、自分の下半身が熱くなるような感覚を覚えた。
(自分の目の前で、大好きな和美ねえちゃんが、裸のまま、何かされてる。しかも、叫
び声のはずなのに、助けを求めている声のはずなのに、なにか不思議な気持ちになっ
てくる。俺って、おかしくなっちゃったのだろうか)
「和美、たっぷり見せてやれ。いい教育になるぞ。小さいって言ったって、図体はあん
なにでかいんだ。ほらよく見てみろ。あいつのズボンの真ん中。」
譲司は自分のズボンを見た。そしていつもよりおちんちんの辺りが膨らんでいることに気づいた。
(これが。。勃起、か?あいつらが言っていた、硬くなるっていうやつか。)
譲司を目の前にしたまま、和美と元亭主のそれはしばらく行われ続けた。
譲司に見られまいと必死に男から離れようとしていた和美も、もう逃げるのは無理と
あきらめたのか、あるいは甥っ子の目の前で元亭主に犯されているという異常な状況にいつも以上の快感を覚えているのか、いずれにしても和美は自ら腰を振り、喘いでいた。