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俺は中村さんとセックスがしたい。
【OL/お姉さん 官能小説】

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第4章 不倫-2

「この間だって、スマホ忘れて夜の21時に会社言ったら一人で残業してて、事務所で2人きりになったけど、口ではしたいって言われたけど、でも何もされなかったし、家の近くまで送ってくれたし…」
「誠実なんだよ。きっと。もしかして汚い手を使って涼子を手にするのは嫌なんじゃないかな?お互いが納得した上でそう言う関係にならないと嫌なんじゃない?涼子としたいから誠実な振りしてるだけってのもあるかも知れないけど、そーゆー人ってどこかでボロが出るもんだし。」
「でもそんな人には思えないかな…。出会って一年ぐらい経つけど…。得意先の人からの信頼も厚いし…。」
そう言って佐奈を見ると、ニヤニヤしながらこっちを見ていた。

「な、何よ…」
「もう涼子はその人の事が好きになってんじゃん!」
「え…?ち、違うよ?私は…」
「だってさっきからその人の良さを私に言ってるようなものじゃない。私から見れば惚れてるなって思うよ?」
「ほ、本当に違うってば…」
「涼子?私は涼子をもう20年近く見てきてるのよ?そんな私の目を侮らない方がいいわよ?言い切るわ?涼子はその人の事を好き。」
「え…、あ…の…」
佐奈にそう言われ。正直戸惑っていた。肯定も否定もできずにいた。
「今日家に帰って自分の胸に手を当てて考えてみなよ。私はその人が好き…そう思い始めたら自分の正直な気持ちはきっと止める事はできないわよ?フフっ。」
「…もぅ…。」
長い付き合いの大親友にそう言われたら何も言葉が出なかった。もし仮に自分が隆文の事が好きだったとしてどうすればいいのか分からなかったからだ。好きになれば当然抱かれたくなる。もし隆文とそう言う関係になれば不倫だ。涼子の中で不倫とはこれまでずっと悪だと思って来た。隆文を好きになる=不倫、どうしてもその方程式を自分に当てはめる事が出来なかった。

「不倫はダメだよね…って考えてるでしょ?」
「えっ…?」
「そう顔に書いてあるよ?♪」
「や、ヤダ…」
まるで本当に書いてあるかのように手で顔を擦り消す仕草を見せる涼子。やはり長い付き合いの佐奈には全てを見透かされているようだ。そんな涼子を見て佐奈はケラケラ笑った。
「涼子は昔から真面目すぎるのよ!旦那さんには悪いけど、涼子は少し遊んだ方がいいの。」
「え…??」
「慎重すぎて人生損してると思ってた、昔から。でもそこが涼子のいいトコだし、好きなトコなんだけどね。でもその人がいい人なら、騙されてもいい、人生ちょっと踏み外してみるのもいいのかも知れないよ?」
佐奈にそんな事を言われたのは初めてであったし、意外だった。だからこそ頭に浮かんだ疑問を佐奈に言ってみたのであった。


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