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任侠と女たち
【調教 官能小説】

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その1-1

裏社会の世界に生きる男と女がからむ彼等の生き様をルアルに描きます。
この中に登場するすべてはイメージで、モデルはありません。
長編の予定で、回想の場面が多くあり、更に人物構成が複雑になるので
要所に分かりやすく注釈(登場人物等)を挿入する場合があります。


或る寂れた街のスナック「胡蝶」でのやり取り
ママの美奈子と見知らぬ男とヤクザな男達
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残暑とはいえ、昼間の暑い中ではミンミンと蝉が忙しなく鳴き続けている。
道行く人は手拭いで汗を拭き、女は日傘を翳しながら家路へと急いでいた。

陽の落ちた夕暮れに、裏ぶれたこの街にふらりと見知らぬ男が一人やってきた。
男はあまり広くないスナックのカウンターの隅で、ひとり静かに酒を飲んでいる。

誰かと来るわけでもなくいつも一人だった。
確かその日は3回目である。
そのスナックの名前は「胡蝶」と言う。

店には、その男以外にはサラリーマン風の男が2人と、
カップルが一組いるだけだった。

カップルの男女は店の奥の隅でいちゃいちゃしていた。
男は耳にリングを付け、首にはキラキラした安手のものをぶら下げている。
派手なシャツを着ていて、少しくずれた格好で女と接していた。

どうやら見たところ、東洞組の若い組員のようである。
女も若いが水商売らしく化粧も厚化粧で、煙草をゆらゆらと燻らせていた。

女は時々、キャ!っと奇声をあげ人を気にする様子もない。
男はホテル代を稼ぐ為に、
ここでエッチをして用を済ませようということらしい。
女はここのマダムとは少しは馴染みのようだった。

「ダメよ健次、そんなに悪戯しちゃぁ」
「良いじゃないか、朱美、もう少しやらせろよ」

すでに女は色っぽく胸をはだけ、乳房が半分露出している。
先に来ていたサラリーマン風の男達は気になるようで
時々、チラチラと、その女を見ていた。

「あん、少しだけよ、健次っ……もう」

男は女のスカートの下から手を差し込み、乳房や局部を触っている。
男の指が女の膣に入ったとき(あん)と叫び、女はよがる。

「朱美、俺、我慢できなくなったよ、入れさせてくれ」
「ダメっていったらダメなの、もう……」
「だってもう濡れてるじゃないかよ、ここが」

「あぁ、ここじゃ無理よこれ以上は、
こんなところであたしが逝けるわけないでしょ!」

「いつもやってるじゃん、このくらいでさ、朱美」
「もう……わかったわ、じゃぁ、あたしのアパートにいこう、健次」
「ええ、我慢できないよ、俺……」
「ここの勘定は、あたしが出すから、さあ……いこう」
「うん、わかった、はやくやらせろよ」
「まあね、うふふ」

朱美と言う女は煙草を咥えながら財布を出して勘定を払った。
すこしバツが悪そうな顔をして「ママさん、お勘定、ここに置いておくね」
と言って舌をだし、ウインクをした。
健次は背中を丸め、ポケットに手を突っ込んでドアーの入り口で待っていた。

マダムの美奈子は笑いながら
「ありがとうね、あんまり無理しちゃだめよ、朱美ちゃん」
「はーい」
「あばよ、またな、ママさん」と健次は言う。
「健次君、朱美ちゃんにあまり強引にしちゃだめよ」
美奈子は健次に言った。

「しねえよ、ママさん、可愛がってやるさ」
「わかったわ。朱美ちゃん、ありがとう、またきてね」
「はぁい」

そして、二人は肩を抱き合いながら出て言った。
店の中に再び静寂が戻った。



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