金縛り-12
◇
「う……」
朝日がカーテンの隙間から差し込んで、泉はうっすら目を開けた。
身体を起こすと、ちゃんとTシャツとショーツという、寝る前の格好と同じ状態であった。
(あれは……夢だった?)
夜中、突然の金縛りにあった泉は、大の字状態で動けない身体を得体の知れない何かに散々イタズラされて……。
昨夜のことを思い出すと顔が赤くなる。
あんなにはしたない姿で、エッチなことをされたのに、何事もなかったかのように服を着ている。
しかし、ショーツの中に手を入れてみると、まだ大陰唇の中はぬるついているし、シーツもお尻の辺りが色濃くなっていた。
だが、こうしていつもと変わらない朝を迎えるとやはりあれば夢だったという気持ちが強くなった。
陰部が濡れているのも、きっと淫らな夢を見てしまったからだろう。
「やば、あたし欲求不満だったりして」
そんな自分に苦笑いしていると、枕元に置いていたスマホが突然鳴り出した。