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夏の悪夢に囚われて
【SM 官能小説】

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悪夢の中で-3

 そこ、いいの。
 もっと、お願い。
 頭のなかで再び嘲るような声が響き始める。
 相変わらずだな。
 真面目なふりをしても隠せないぞ。
 この淫乱女。 
 おまえは普通じゃない。
 俺が欲しくてたまらないんだろう。
 言ってみろよ、ほら。
 やめて、もう言わないで。
 頭の中の声が消え、代わりにビチャビチャという水音が響いた。
 アイの乳肉を弄んでいるものたちとはまた別の、数十本の触手たちが今度は白い粘液を吐き出しながら太ももの内側を伝ってあの恥ずかしい割れ目のまわりを撫で回してくる。
 皮膚に染み込む粘液はまるで媚薬のようで、下半身全体がすぐに淫靡な熱を持ち始める。
 もうだめ、本当にいやなの。
 残された理性が無駄な抵抗を試みる。
ところが姿勢を少しでも変えようとして動くと、股間に押し付けられた縄の結び目があの敏感な箇所をぐりぐりと苛むように刺激してくる。
 びくっ、びくっ、と体が跳ねる。
わずかな摩擦に甘く鋭い快感が腰から上半身までせり上がってきて、脳天まで突き抜けていくようだった。
無責任に反応する肉体が悔しくてたまらない。
 触手たちは攻撃の手を緩めることなくアイの潤んだ陰部を強引に押し広げ、粘膜の襞をじっくりと味わうように摩擦しながら膣内にまで侵入しようとしてくる。
 ぐちゅっ、ぐちゅっ、と音を鳴らしながら女陰の入り口に吸い付かれ、ぬるぬるとした棒状の突起物で溢れ落ちていく愛液を掻き出されていく感触がたまらない。
 だめ、やめて。
 嫌だと思うのに、腰がひとりでに動いてしまう。
 股間で蠢く触手たちのなかでもひときわ巨大な一本が、ゆっくりと頭をもたげた。
 凶悪なほど赤く膨張した先端が、めりめりと秘裂を押し割ってアイの奥へ潜り込もうとしてくる。
 真っ赤に燃える鋼鉄の塊を押し当てられているのかと思うほどの熱。
体が内側から引き裂かれてしまいそうなほどの圧迫感。
 異物は焦らすように前へ後ろへと一進一退を繰り返しながら、少しずつ確実に秘肉の中へと沈み込んでくる。
 生理的な嫌悪感は吐き気を催すほどなのに、蹂躙されていくその部分は呼吸も止まりそうな悦びに満たされていく。
 汗腺が破壊されてしまったように、全身から噴き出す汗が止まらない。
 あついの、もうあつい。
 そうよ、もっと奥まで。
 いや、やっぱりこんなこといや。
 抵抗する理性と淫らな期待が交錯する。
 その直後。
 火傷しそうなほどに熱い剛直が、アイの奥深くを目指して一息に突き入ってきた。
 狭い肉路をこじ開けられながら、子宮の奥までめちゃくちゃに貫かれていく。
 細胞のすべてが性的な興奮に打ち震え、凶悪なほどの快楽の波に飲み込まれていく。
 ずぶっ、ずぶっ、と極太の肉根に何度も突き上げられながら、アイは腹の奥底から湧き上がる愉悦を感じていた。
 もう痛みや恐怖は気にならなかった。
 こんなにも嫌なのに。
 そこ、気持ちいい。
 もっと、めちゃくちゃにして。
 わたしのこと、ぐちゃぐちゃに壊して。
 好きなの、ほんとはこれが好きなの。
 自由を奪われた体勢のまま、アイは無心に腰を揺らした。
 普段は隠している淫猥な欲望が心の奥底から湧きあがり、肌のすみずみまで蕩けそうな悦びが駆け巡っていく。
 止められない。
 この感覚、知っている。
 もう何年も前のこと。
 あれは、おじ様。
 アイが憎らしい男の顔を心に思い描くのと同時に、化物たちの動きが激しさを増していく。
 膨れ上がった乳頭をちぎれんばかりに吸い立てられ、剥き出しになったクリトリスをねぶりまわされながら、凄まじい勢いで秘肉の奥底まで打ち抜かれていく。
 思考は千々に乱れ、どこまでも高まっていく快感だけがアイのすべてを支配していく。


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