紅香語り(1)-1
「ひあっ、ひあああっ。やめ――やめてっ! や‥‥。――コウヤくんっ、おっぱい弄るの、やめてえええっ!」
昨日の夜、わたしが『SCARLET』から帰宅したとき、白香お姉ちゃんは、もう、堕とされた後でした。その形よく、かつ、素晴らしいボリュームにふくらんだ
『SCARLET』はコーヒーの豆を販売するお店ですが、コーヒーを飲めるスペースも店内にあって、わたしはそこに、何をするでもなく座っていたのでした。片桐さんがわたしを迎えに来る予定になっていました。が、時間がかかると電話があったので、しばらく考えた末に、わたしはひとりで帰ることにしたのでした。片桐さんには、その旨電話をかけました。しかし繋がらず、そろそろ遅くなってきてもいたので、申し訳ないですが、わたしは留守電を入れるだけして、最終のコミュニティバスに乗ったのでした。コミュニティバスは、あまり遅くまでやってはいないのです。
桃香の希望で、わたしたち三姉妹は、部屋換えをしていました。これまで白香お姉ちゃんが専用で使っていた部屋が桃香専用の部屋に。桃香とわたしの部屋が、わたしとお姉ちゃんの部屋になりました。希望というより、桃香が無理強いしたようなのです。物置部屋は、そのままです。
「誕生日プレゼント、ありがとう。お姉ちゃん♡」
桃香はお姉ちゃんに、そうお礼を言いはしたそうですが‥‥。とにかく、ここに新たに、わたしたち姉妹は、白香お姉ちゃん調教に突入したのでした。
白香お姉ちゃんはすでに、おっぱいにあの催淫溶液を塗りこまれていたようです。乾いた後、幸也くんは、そのお姉ちゃんの
「白香さんっ、白香さんっっ‥‥!」
それは本当に、彼の眼鏡がどうにかなるんじゃないかというほどに顔を
(よほど、おっぱいに飢えていたのね‥‥)
そう思うと、わたしは止める気にはなりませんでした。
「――ああ、僕の白香さん――夢みたいだ‥‥」
「ああダメ‥‥。コ、コウヤくん、そんなに強く吸ったら‥‥」
白香お姉ちゃんはそう哀願していましたが、幸也くんは、
「ああ、なんて凄いオッパイなんだ‥‥」
と感嘆しきりで、そのお姉ちゃんのおっぱい吸いを、なかなかやめようとはしませんでした。
気持ちは、わかります。しつこいようですが、女の、妹の、わたしでさえ、むらむらした、ヘンな気持ちになってくる