7-1
目が覚めると舞はまだ眠っていた。密着させていた身体は少し離れていたが、身体は僕の方を向け、手はつないだままだった。僕は暫く舞の寝顔を眺めていた。
舞は僕の視線に気付いたかのように目を覚まし、布団で口元を隠した。
「寝顔可愛かったよ」
僕が言うと、舞は顔を赤くして目元まで隠した。
隠しきれていないおでこにキスをすると、舞は僕に背を向け、恥ずかしそうにした。
「何を今更…」
「何となく恥ずかしい…」
僕はまた舞を後ろから抱き、お互いに指を絡ませ合った。彼女の髪や首筋の匂いを嗅ぐと、どうしようもなく身体が欲情し、勃起させてしまった。
僕以外の男の子供とは言え、舞のお腹に宿っているのだ。彼女の身体を気遣わなければならないはずなのに、本能は言うことを聞かなかった。
僕の変化に気付くと、舞はぺニスに手を添え、ゆっくりと撫でた。
「他の人とそんなHしたの?」
舞は僕に尋ねた。興味というよりも嫉妬に近いようだった。紀子にした酷い仕打ちなど正直には言えなかった。
「舞にしたようなことだよ。舞に似た人を選んで、舞のことを考えながら抱いた」
嘘ではない。
「気を使うようなことばっかり言って」
舞は背中を向けたまま僕のぺニスを触っていたが、身体が少しずつ熱を帯びてきたようだ。
「舞と同じようにベランダで犯したよ。全裸にして、足を開かせて…見られたら嫌だって、早く済ませて欲しそうだったから時間をかけて焦らして、何時間もかけてやったよ」
舞の吐息が熱を帯び、震えた。
「あれ……やったんだ…」
「舞と一緒の反応だったよ。声を抑え切れずに泣きながら僕に犯された」
僕も我慢できずに舞のワレメに指を這わせた。
「隆君の…前より大きくなってる…使い込んで鍛えたんだね…そんなにいっぱいしたの?あっ…」
糸を引くほど濡れていたワレメに、僕は再び後ろから挿入した。
「いっぱいしたよ…何回やっても満たされなかったけど」
「んっ…んんっ…欲望の捌け口にしたんだ…んっ…悪い人……あっ…気持ちいい…」
舞はシーツを握りしめて身を捩った。僕が後ろから優しく出し入れしながらお尻や腰回りをくすぐると、舞は更に激しく悶えた。
「あぁ…妊婦なんだから…もっと優しく…ひぁっ!」
「じゃあやめる?」
「そうじゃなくて…ああっ…やめないで……あっあぁっ!」
どうしても動きが激しくなりそうだ。一旦止まって気持ちを落ち着けようとしたけど、小刻みに揺れて止まらなかった。締め付けて生き物のように蠢く舞の胎内が、熱くて堪らなく気持ちがいい。舞の中に出したい。叔父の知らない舞を、僕だけのものにしたい。叔父にすら見せたことのない舞を…。
「舞…ごめんっ…」
「んっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!はっ!んっ!んっ!んっ!んんんんっ!」
僕は小刻みに舞を突き上げ、ほどなくして中で果てた。言い様のない放出感に疲れはててペニスを引き抜いた。
舞は横を向き、身体を丸めたまま動かなかった。僕は舞の顔にかかった髪を指で撫でるようにかきあげた。舞は目を閉じ、眉間に皺を寄せていた。よく見ると身体を丸めるというより、お腹を手で庇うようにして押さえているのが分かった。
「舞?どうしたの?」
「少し刺激し過ぎちゃったみたい…子宮が張った感じ…」
僕の理性が効かずに激しくしたせいだ。
「ごめん、僕のせいだね。どうしたらいい?お水持ってこようか?それとも病院に行く?」
立ち上がろうとした僕の手を舞は握り、ここにいてとか細い声で言った。
「隆君のせいじゃないから…何もしなくても張る時があるの。少し休んだら良くなるから大丈夫…ここにいて…私を独りにしないで」
僕は何も言えなくなり、舞の隣に腰をかけると、指を絡ませるように手を握り合った。握っていない方の手で舞の頭を優しく撫で、少しずつ眉間から皺が消えていくのをずっと見続けた。
「大丈夫?」
「うん……大丈夫」
舞は僕がかけてあげた毛布を捲り、僕を見つめた。僕が舞の隣に寝そべると、嬉しそうに微笑んで僕にも毛布をかけ、ふたりでくるまった。
「泊まっていい?」
「うん、お願い」
「時々家に戻るけど、すぐ来るからね」
「うん」
こういう時の舞は本当に可愛い。年下の女の子のようだ。
「隆君、私ができる限りはセックスしてね」
「大丈夫なの?」
「無理はしないから。無理なら手と口でしてあげる。それも無理そうなら、タンスに私の下着あるから、オカズにしていいよ」
既に回復しつつある僕のペニスに先程脱いだショーツを被せ、舞は僕をじっと見つめながら手で扱き、僕は舞のショーツを汚しながら太股を痙攣させ、吐息を漏らした。