桃香語り(8)-3
念のためですが、部屋は、白香お姉ちゃんの集中調教期間が終わったら、また、換えるつもりです。元に戻すのではなく――今度は紅香お姉ちゃんをひとり部屋に住まわせてあげて、わたしは白香お姉ちゃんと同室に。
わたしは何も、どくさいをしたいわけではありません。公平にしたいだけです。
(――そのためにも、そのときまでにきっちりと、あの凶暴な白香お姉ちゃんを調教しておかなくっちゃ。猛獣みたいなものだもん‥‥。あ、いや、よく考えたら、集中期間中だって紅香お姉ちゃんと同室なんだ‥‥。いや、でも――)
(紅香お姉ちゃん――紅香お姉ちゃんに迷惑はかけないよ。白香お姉ちゃんが迷惑かけないように、速攻でびしばしやっておくからね‥‥。――ようし、やらなくちゃ、蒲生桃香‥‥!)
わたしは使命感に燃え、決意を新たにしたのでした。
実はひとつ、残念なことがありました。あの白い身長計が、どうも白香お姉ちゃんが何かしたようで、こわれてしまっていたのです。部品が取り寄せで修理には時間がかかるということで、当分の間、使えないのでした。
しかたありません。世のなか、全部が思うようには、いかないものです。
(でも、いい‥‥。こうやって実際に手に入ったエモノが、目の前にいるんだから――)
――白香お姉ちゃんが、服を脱いでゆきました。下着姿になったところで、幸也には、悪いけれど、外してもらいました。とりあえず、わたしの力は見せつけられたので――大人っぽい黒のこったししゅう入りのブラを外すと、おっぱいが、ぷりん!とこぼれました。
うくく。楽しくなってきました。
(まったく、このたわわわな爆乳に――)
わたしは、思いました。
(一体、何が詰まってるっていうんだろ‥‥)
それを、これから確かめてゆこうと思います。人も、道具も、場所も、そろってるのですから‥‥。
(人、といえば――。最近また、紅香お姉ちゃんと連絡を取り合ってるみたいだけど‥‥)
わたしは、ふたたび思い出していました。そう、海田お兄ちゃんのことです。
(やっぱり仲間はずれはかわいそうだから、予定より少し早めに呼んで、白香お姉ちゃんのこのとびきりの
と。
(そうすれば、わたしの――えっと、下ぼくになってくれそうだし――。うふふ‥‥)
未来の予定図をいろいろ考えるのは、楽しくてたまりませんでした。
わたしはたぶん、にやけていたと思います。目の前の白香お姉ちゃんも、あるいはもし他の人が見ても、きっと謎の笑いだったことでしょう。
――とりあえず、わたしは、にんまり笑って、目の前の白香お姉ちゃんのムキ出しのおっぱい、これでもかというボリュームを見せつけるJカップ爆乳を、正面から手を伸ばしてギュウッと揉み、
「ああンっ‥‥!」
と、びくんと体を震わせてそう鳴くお姉ちゃんに、こう言ったのでした。
「誕生日プレゼント、ありがとう。お姉ちゃん♡」