桃香語り(7)-1
さてさてさてさて。
そのとおり、なんとか、なったのです。
この段階で白香お姉ちゃんによけいな口出しをさせないように、言われている漢字の書きとりをしていたときでした。ちなみに、これもお姉ちゃんは自分で決めたくせに、
「書きとり、紅香にみさせるからね」
と言うだけで、自分では何ひとつしようとしません。この点だけとっても、一度おっぱいペットにオとして、反省させる必要があるってもんです。紅香お姉ちゃんや他の人たちのためにも‥‥。
ま、それはいいんですが――そのときわたしに、ふと天の啓示が降りたのです!
‥‥は、ちょっと大げさかもしれませんが、とにかく、
(そうだ――!)
と、閃いたのです。いいアイデア――作戦を思いついたのです。口に出していやしないかとヒヤヒヤして、思わず口を押さえそうになりました。
これも、あれから前向きに物事を考えてきたおかげでしょう。神サマは、ちゃんと見ていてくれるのです。
ヒントは、白香お姉ちゃんがここ最近、海に行きたいと言っていたことでした。
わたしは泳ぐのが嫌いなので、初めはあまり興味なく聞いていたのですが――白香お姉ちゃんによるとなんでも、浜辺ではない、ひと気の少ないお気に入りの海辺のスポットが、あるそうなのです。それを、思い出したのでした。
(もしかして、わたしって天才かも‥‥!)
わたしはひとり、ニヤニヤ笑ってしまったのでした。神サマ、ごめんなさい。
そして、計画実行の当日が来ました。今日、です。
わが家には、すでに片桐さんと幸也が来ています。片桐さんは、車で二往復半して分解したどう乳装置を運び、その三回目に幸也と一緒に来たのでした。幸也のボディガードの人たちも家のなかまで入ってきたがったけれど、下で待機してもらっています。
いつになくキリッとした
「これは、僕が勝手に決めたことだからね」
とのことでした。
話は変わりますが、さいいんよう液、アレはいいと思います。わたしもたっぷり感じちゃったし、恥ずかしがり屋の紅香お姉ちゃんも、官能に火がついたらしく、燃えちゃっていましたから。――今回のことにあたり、わたしももらえるよう、片桐さんと話もつけておきました。
(――白香お姉ちゃんにも、あの悦びを味あわせてあげなきゃね。――「姉妹として」♡)
最後の部分は、口癖というほどではないですが、以前、紅香お姉ちゃんがよく口にしていた言い方です。これはまあ、賛成してくれるとは思いませんが、白香お姉ちゃんをオとして、裸体にぬりたくった状態で見せて、紅香お姉ちゃんに言ってあげようかとも思うわたしなのでした。