白香語り(9)-3
わたしたち三姉妹のうちでは、わたしは、一番ゲームをやるほうだと思う。わが家にはいわゆる据置式の、メーカーの異なるゲーム機が二台あるが、一時期、わたしはひとりで、妹ふたりを合わせたよりも倍以上、もしかしたら三倍以上の時間、それらを専有していた。わたし専用として携帯ゲーム機も持っているし、スマホのアプリでゲームをダウンロードしてもいる。さらに、PCでゲームもやっている。しかし、それらはすべて、自分の楽しみというより、参考にするためだった。映像――映画製作と、漫画描きのための。
だから、それらから足が遠のきつつある現在では、ゲームに割く時間も減ってきていた。日常的にゲームをするという感覚は、いまのわたしには、ない。
「あ‥‥」
わたしは、突然気がついた。なぜ、あのゲームの、あの場面が気になったのか。
あの
わたしとしたことが、自分のことで気がつかないことが――。
「あるもの、ね‥‥」
思わず、口に出していた。
やらねばならないことはたくさんある。これは、基本的にはどうでもいいことなので、暇になったら調べてみようと思いつつ、わたしは、いま現在進行させていることに戻ることにした。
「‥‥‥‥?」
目の前で、妹・桃香が、潤んだ、どこか熱っぽい目で、動きを止めつぶやいたわたしを見上げていた。
(いまさらだけど‥‥わたしの妹ながら、いや、わたしの妹だから、かな。サイズはともかく――)
幼い顔のわりに、形よく盛り上がった、いやらしいオッパイをしているものだ‥‥。
「ふ‥‥」
わたしは、桃香に笑ってあげた。
物事は、さまざまな選択肢のなかから最善の策を選び、素早く、確実に行なわなくてはならない。胸に計画を思い描きながら、わたしは目の前の妹のおっぱいを、ちゅううと強く吸いあげてあげた。
「ひゃっ、ひゃああああん‥‥!」
ねこみみの桃香はまた、ロリ風味あふれる官能的な可愛い鳴き声を、ひときわ大きくあげたのだった。