白香語り(7)-3
計画はちゃくちゃくと実行に移され、成果を上げつつあった。が、ひとつ、難しい問題があった。
お金だ。
妹たちの調教にあたって用意しておいた資金が、そろそろ底を尽きそうになっていた、のだ。
(でも――。幸也くん‥‥)
わたしは思い返す。そう、こういう事態のために、用意周到なわたしは、打ち出の小槌を準備しておいたのだ。
(必要なら、あのコを誘惑しよう。どうやら、わたしに気があるみたいだから――)
わたしは、彼、幸也くんの眼鏡顔を思い浮かべた。桃香を通じて――不自然にならない程度に、あくまで同級生の桃香の姉として――わたしは彼と何度か会ったのだが、あのお坊ちゃんは明らかにわたしを意識していた。わたしの、この
(ふふふ‥‥。また一匹ゲット‥‥)
わたしはほくそ笑んだものだ。
(桃香から仲良くできてると聞いてたから、もしかしたら桃香に気があるのかな、と心配してたけど、取り越し苦労だったわね――。これで、助かった‥‥)
桃香は、計画に関わらせる限りは、片桐氏に与えておく必要がある。片桐氏とあのお坊ちゃんとの関係はわからないが、やはりふたり同時には桃香を与えられないだろう。わたしのチーム内に、よけいな不協和音はいらない。わたしは懸念が当たらなかったことに内心ほっとしつつ、これも不自然にならない程度に、すでにあの幸也くんに、わたしのおっぱい巨乳を意識的にアピールしておいていた。――後で桃香に聞いてみると、効果アリだったようだ。うくく。
計画を実行するためには、彼もいまよりもっと引きつける必要がある。使いきれぬほどのお金を持つ、本物のお坊ちゃん。悪いけれどわたしは、あのコに資金源となってもらおうと思っている。それには海田くんや片桐氏同様、与えるもの、サービスの類も必要になるだろうけど‥‥。
(わたしのおっぱいのひとつでもさわらせてあげて‥‥。あんな苦労知らずのお坊ちゃん、ちょろいちょろい♡)
幸也くんから引き出す東島財団の資金、片桐氏の「研究室」の技術、そして妹ふたりのカラダ。それらをわたしが完全にコントロールして、わたしは、王国を築くつもりなのだ。
(ふふふ‥‥)
幸い、紅香はあの海田くんを、桃香は片桐氏を、受け入れているようだった。殊に紅香は、本気で好きになりかけているようだ。ただ、海田くんは、紅香調教の取っ掛かり、便利な助手役以上の存在ではないため、あまり深入りはさせないほうがいいかもしれない。もうすぐ、最初に約束した、六週間の期間が終わる。
(そろそろ、遠ざけたほうがいいかしら‥‥)