白香語り(6)-1
翌日、さらにわたしは、桃香へのアップグレードした責めを行なうことにした。
「ちょ、ちょっとっ、お姉ちゃん――」
桃香を裸にするところまでは前日までと同じだが、今日は、全部を一気に脱がせた。つまり、パンティーまでもだ。
「うええーん」
桃香はまたまた嘘泣きで逃げようとしたが、男に見せるときみたいな恥じらいなんか、いまは必要ない。わたしは手早く桃香を全裸にひん剥いた。そして、天地を逆にして、両足を思いきり開脚させた姿勢で固定する。いわゆるまんぐり返しのポーズだ。
床でやったのだが、痛いと可哀想だと紅香が言うので、その紅香に部屋から持ってこさせた明るい煉瓦色のクッションを置き、黄色いキャラクターもののケットを敷いてやった。どちらも桃香のお気に入りで、クッションのほうは、家用に買ったのにいつの間にか桃香に取られてしまっていたものだった。
「後で自分で洗濯するのがいやだったら、いやらし液を出さないように気をつけなさい♡」
わたしは言って、ソファでやはり紅香に用意させたグラスから飲み物をすすった。剥かれた桃香の恥辱の姿に、紅香は頬を赤らめ、おろおろしている。
「お、お姉ちゃん、あんまり乱暴なことは――」
「あら、わたしに意見する気?」
わたしは言ってやった。ちょっと横柄な、権威的ないやな言い方になってしまったかもしれないが――これからのこともあるのだ。いまはまだ計画段階で、必要な用具が揃わないので先のことになりそうだが、桃香を羞恥で悶えさせる、とっておきの
わたしはそれに「拘束バケツ排泄」という名をつけていた。
それは、全裸に剥いた女体――桃香――の左右に配置した
わたしのイメージでは、雰囲気を出すにはポールも台も木製が好ましかったが、
「それは難しいよ、白香くん」
と言われてしまい、他の材質のもので妥協したのだが、単に固定するだけでなく、手足の縛った部分だけで被体を宙に浮かせる――下にバケツを置くため――必要があり、本人が暴れることを考慮すると、桃香のような華奢な体躯だとしても相当な強度と台の安定性が必要になり、そこがさらに難しい、ということだった。