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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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5月:時差-1


小川君がドイツに行って1週間。
サマータイムのドイツとは7時間の時差で

平日は小川君が忙しいのもあってあまり電話も出来ない。
今は時代もよくなって海外だろうとSNSで無料の通話が出来る。
母たちの時代は、海外との遠距離恋愛ってどうしてたんだろう・・・
エアメール?

恋人からの手紙を何日も待ち続けた。
そんな時代もあったんだから今は本当に恵まれてる。

きっとそれより少し後のメールの時代になってもきっと時代は進んだと思ったに違いない。
今はさらに進んで電話さえ無料で出来る。
ビデオ通話さえできる。
すごいな。

けど実際は、時差があってなかなかそのタイミングが合わない。
遅くまで残業する小川君が帰ってくる頃、日本は夜中だし
ドイツの夜はこちらが出勤前でゆっくり話す時間はない。

せいぜい、おはようとほんの少しお互いの体調を確かめ合うだけ。

そんな毎日が1週間続いて。
初めての土日は彼の上司がドイツを案内してくれたり
転勤や出向でドイツにいる横浜ホールディングの社員たちとご飯を食べたりで
なかなかゆっくりと電話をするチャンスがなかった。


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