白香語り(5)-3
「うう‥‥。お、お姉ちゃんの、意地悪ぅ‥‥」
「桃香、大事に着なさいよ、それ。高いんだから」
その羞恥ブラと純白パンティーと、紺のニーソックス。桃香は、以前の紅香と同じだった。わが家でまた、精緻な刺繍のカップの上で踊る少女のおっぱいが、日常的に見られるようになったのだ。紅香よりは控えめだけれど、それでもEカップの乳房が、小柄な美少女の胸でぷるんぷるんするのだ。
「いやらし過ぎる。これじゃあ男でなくっても、イジりたくなってしかたないわね」
わたしは桃香に言ってやる。そして、
「わたしたちも、目のやり場に困って大変よ。――ねえ紅香、そうでしょう?」
と、紅香に振ると、紅香は不承不承ながらも同意するのだ。わたしが強いている面があるとはいえ、それが紅香の本音でもあることは、桃香にも伝わったようだ。心細そうに小さな肩をすぼめた。おっぱいのサイズの好みは様々だろうが、まさにロリ美少女の面目躍如だ。わが妹ながら上出来上出来。――調子に乗ったわたしは、そのバストサイズにも注文をつけた。
「ふふふ。桃香。わが蒲生三姉妹の一員なら、そうね。少なくとも八十の台に届かないと許さないわよ」
これを聞いた桃香は、泣きそうな顔になった。横から、見かねたらしい紅香が、
「バスト八〇くらいなら、あと一センチだから、きっと大丈夫よ、桃香」
と、助け舟を出してきた。
「そして、時間はかかってもいいけど、Fカップを達成しないと、あなた、蒲生三姉妹から除名ね。妹、じゃなくて、
「じゅん、いも‥‥?」
桃香は、きょとんとわたしを見つめる。わたしは、言ってやった。
「準備の、準、よ。純粋、のほうじゃなくてね。――つまり、妹以下、ってこと」
これを聞いた桃香は、泣き出した。
「うえええーん、お姉ちゃん、許してえ‥‥。――桃香、なんでもするからあー」
「じゃあ、これからちょっと厳しめの調教に入るけど、大丈夫かな? 文句、言わないかな? あなたの
「大丈夫大丈夫。桃香、何されても文句言わないよー〜」
――こうしてわたしは、なんなく桃香の言質を取り付けたのだった。