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a twin
【悲恋 恋愛小説】

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a twin-1

》泣きたいなぁ…

なんで、アナタなのかな

その低い声も
はにかんだような笑顔も
前髪を気にする仕草も……

なんでアナタなんだろう

悲しいよ
悲しいよ
悲しいよ……


アナタの事が、頭から離れない

アナタの事想うだけなのに

ただ、それだけなのに……

苦しいよ
苦しいよ
狂いそう……


触れたいよ
抱き付きたいよ
人目なんか気にしないでいたい

いつもみたいにふざけて
笑いあって
泣きあって
悩みを相談したりして…
夜通し一緒にいたい
心臓が壊れるくらいに

アナタを一番近くで感じていたい

頭を撫でて?
手を握って?
私が寝付くまで背中をさすっていて…?



でもね…無理だよ

こんな気持ちに気付いた後に

アナタを素直に見れない

だから…

…見れない
あんなに好きだったこの鏡…



だって……。


目を向けると
アナタと同じ顔が、私を見つめるんだよ…?



その、憂いを帯びた黒い目で

見つめていたいのはアナタなのに……―――



私が鏡に映る

少し―――はにかんだように笑ってみる


鏡の中には

哀愁に満ちた目をして

はにかんだ笑顔を見せている
アナタの顔が

あった……―――


〜end〜


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