転移-1
「むむんんん…んぐっ…ごぼっ!」
余りの痛みに私は腐臭のする爛れた緑の肉棒を吐き出すと悲鳴を上げた。
何時間も繰り返された乱暴な突きで痛んだ膣奥がまた少し裂けたみたいだった。連続でぶちまけられた精液が滲みて痛む上、人外のペニスで擦り立てられ自分のものとも思えないような悲鳴を再び上げてしまう。
「ギギギ…ギャギャギャ!」
私を取り囲んだ緑の汚らしい小鬼達が耳障りのする声であざ笑った。
「ジャガジギャギャギョポイヤ!(俺たちのちんぽはそんなにいいか?)」
言葉そのものは分からないのに何故か意味と侮蔑の意志だけは伝わって来た。
「お!お願いもうやめて!…だ、だめになっちゃう!」
今まで全て無視されて来た懇願だったけど嬲り殺しにされる恐怖を感じてダメ元で私は叫ぶ。
でも返答は右の頬に感じた激しい痛みだった。
衝撃で一瞬頭が真っ白になる。
「ベガズズギャググフ…ドドグイ!(使い捨ての人間風情が!…もう一発!)」
私の意志も伝わっていたみたいだったけどなんの助けにもならなかった。
そしてすごい勢いで腹を蹴り飛ばされた私はゴロゴロと転がされてしまう。
視界内で直前まで私を犯していた小鬼が精液と血で塗れたグロテスクなアレを立てたまんま固まっていた。それから腹を蹴り飛ばしたもっと大きな化け物を情けなさそうに見上げたのには少し笑えたけどすぐにそれどころじゃなくなった。
酷い吐き気が込み上げて来てそれまでに何回も飲まされた胃の中の精液と小便を地面にぶちまけてしまったから。
凄い量だった…時間から計算すると40匹分を超えている筈だ。
ズタズタにされたアソコの痛みと吐き気で気を失いそうになったけど自分が吐き出した汚物で窒息するのは嫌だったので何とか起き上がろうとした。
数体の化け物がニヤつきながら近付いて来る。
少し前まで私は日本の高校の教室で授業を受けていたのに…
ダメだ。
それは今考えても仕方ない。
それよりどうしよう?
呼び掛けようか?
もう耐えられない…
私はこんな羽目になる元凶の事を思い返した。