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二人のアトリエ
【学園物 官能小説】

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大ピンチ-9

数ヶ月が過ぎた。
「みんな おはよう 元気ー?」
明美が可愛らしく挨拶する。
「おはよう 明美」
「今日も可愛いね」
明美の周りには女生徒が群がる。
明美は杏を手招きした。

「それでね 杏 優一先輩が話があるって」
「話?」
「お願いだって」
「何だろう」
「いいなあ 杏 モデルの話だよ 多分」

明美の通う美術教室に行った。
彼は顔を上げ、杏に向かって微笑もうとしたが、その表情は冴えない。
「ああ杏ちゃん忙しいのにごめん」
「いやいいんです それより何か御用ですか」
「実はね、どうもスランプで… 新しいモデルがほしいんだよ」
「モデルですか」
「やってくれない?とりあえずさっと仕上げるから」
「はい」
 優一は杏を描き出した。
「仕事忙しいんだって?」
「はい 家計が苦しくて」


杏は正直に言った。
「頼みがあるんだけど いいバイトがある モデル 今やってるバイト位出すよ」
「モデルですか」
いい話だ。
「ただし、裸婦」
「裸婦……?」杏ははっと顔になる。
「それって、もしかして、ヌードですか?」
「ヌードモデル。」
こともなげにそう言った。


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