大ピンチ-8
少しクラスの雰囲気も和らいだようあった。
相変わらず杏はアルバイトに忙しい。
「そうだ 杏 優一先輩に助けてもらおう」
明美は言った。
「優一先輩って?」
「有栖川家の長男」
お金持ちだよ。
明美と優一は同じ美術学校に通っていた。
「あれ 君何処かで」
「舞踏会でお会いしました」
「杏の家今凄い困っていて」
「そうなんだ それは大変だね」
「はい」
「家で出来ることは何か無いか考えておくよ」
優一先輩は言った。
明美は話し始めた。