大ピンチ-6
杏の代わりのアイドルに明美がなったようだ。
ドじっこキャラで人気者になった。
「明美ちゃん可愛い」
「杏 私可愛い?」
「かわいいよ」
杏は教室の側でそれを眺めていた。
明美はクラスの人気者 杏はクラスの隅っこでそれを見ている。
杏に話しかけてくれるのは相変わらず明美だけだった。
「みんなラクロス部が怖いんだね」
「そうねえ 謝りたいんだけどなかなかゆるしてくれなくて」
「土下座でもすれば」
明美は相変わらず暴言ざんまいだ。
「土下座はちょっとねえ 」
ラクロス部にとって都大会は最大目標。
それをキャプテンが途中で抜けたりしたら。
「逆の立場なら許せないかも」
杏は思った。
クラスの雰囲気は相変わらず冷たい。
杏は針のむしろだ。
「杏を無視しないであげて」
明美は言うがクラスメイトはうーんというばかりだった。
「いいよ明美 私が悪いんだから」
「杏辛くないの」
「私は大丈夫」